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ボトルネックのIF関数を使い倒す

「ふふふ、私が誰だか分かるかな?」

 って、つぶやき三四郎じゃないか。何でキミがここにいるんだ。

「何でとは失敬な。お呼びがかかったから万障繰り合わせて来てやったんじゃないか」

 あれ、おかしいな。担当のOデスクは「今度の相方は女性にしましょう。ナカノさんもそっちのほうがいいでしょ。うっしっしっ」と言ってたぞ。そうだ、何でも「つぶやきユー子」って女性に声を掛けるって聞いたけどなぁ。

「ガハハ。Oデスク、まんまと引っ掛かったな。つぶやきユー子とは私のハンドルネームである。ちなみにつぶやきユー蔵もな」

 じゃあ、それを知らずにまたまたキミに声を掛けたというわけか。

「しかし、私に相談もせずキャスティングを変えようとは不届き千万」

 それって、嫌がられてんじゃないの。

「ん、何か言ったか?」

 いや、何も。ま、私としては相方が誰であろうとやることは同じだからいいけどね。

「聞くところによると、それほど人気もなかったのに『Excel関数は60個だけ覚えなさい』の続編をやるそうじゃないか」

 人気がなかったは余計だよ。前回の連載では、Excelの関数でこれだけ覚えておけば、だいたいの仕事に使えるという60個の関数を紹介した。人呼んで「Excel関数必修60」がそれだ。ただ、関数というものは使わないでいるとすぐ忘れてしまう。よって、前回紹介した60個の関数を、いろいろな場面に応用して関数力をアップしようというのが、今回の続編の趣旨というわけだ。

「私もあれからそうとう関数を使い込んだ。特にIF関数をな。お陰で今や会社では“IF関数の魔術師”と呼ばれているのだよ」

 ほお、IF関数の魔術師とは大見栄を切ったな。前回の連載でも話したように、Excelの関数は300個以上、そしてパレートの法則に従うと、仕事でよく使う上位2割の関数60個で、仕事に必要な関数全体の8割をカバーできると考えられる。

 さらに、制約理論に従うと、ボトルネックになる関数を柔軟に使えなければ、関数力の全体的な向上は困難だ。そして、このボトルネックにあたる関数こそが、その60個の中のIF関数だった。だから、徹底してIF関数を使い込んだキミのやり方は、Excel関数道を極める上で決して間違いじゃないよ。

「私らしく王道を歩んでいるわけだな」

「関数は60個だけ覚えなさい」の基本的なスタンス
図1 Excelの関数約300個のうち、仕事でよく使う上位2割を集中的に覚えれば、仕事で使う関数のほぼ8割はカバーできるだろう。その際に、ボトルネックとなるIF関数を徹底的に攻略するのが「関数は60個だけ覚えなさい」の基本スタンスであった。IF関数については「最重要関数『IF』の名人になる」を参照されたし
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