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 東日本大震災からもうすぐ1年。しかし、これは過去の話でも他人事でもない。東大地震研究所は、今後4年以内に約70%の確率でマグニチュード7級の首都直下型地震が発生すると試算。また東海、東南海、南海でも大地震発生のリスクは高まっているとされる。

 先の震災では、停電でテレビもパソコンも使えず、必要な情報が入手できなくなった。回線の寸断や混雑で電話がつながらず、安否確認などの連絡にも手間取った。津波などの被害で、情報機器もデータも失われてしまった。

 そこで今回は、来るべき地震災害に備えるために、個人や中小企業が、いかにしてITを活用して、自分の身と情報資産を守るかについて考えたい。

1.重要な情報はクラウド上に

 失いたくないデータは、外付けハードディスクなどにバックアップしておくのが常識。場所を分散させて、耐火金庫で保管しておくのもいいだろう。

 同時に、インターネット上の保管庫であるオンラインストレージにもデータを退避させておこう。これなら最悪の事態でも失われる可能性が低く、外部の端末からいつでもアクセスできる。

2.SNSを皆で開設して待ち合わせ

 3.11では、TwitterやFacebookといったソーシャルメディアが情報交換に役立った。そこで、家族や職場の皆でTwitterなどに登録し、相互フォローや友達申請をしてつながっておこう。

 いざ地震が起きたら、各自が「無事、○○にいる」と投稿すれば、家族も管理者も安否確認が簡単。その後の指示も出しやすい。ケータイやスマホで投稿できるよう練習しておくとよい。

3.地域情報をブックマーク

 災害に遭ってから自治体のWebサイトなど役立つサイトを検索しても遅い。あらかじめブックマークしておこう。

 ただし、震災直後はアクセスが集中してつながらない場合も多い。そこで、災害予測のハザードマップや避難場所など重要情報は、事前にコピーしておきたい。役所が災害情報用のTwitterなどを開設している場合もあるので、事前にフォローしておくとよい。

4.電話はかけずにメールかSNS

 震災が起きたら、電話はまずつながらないと考えよう。つながらない電話をお互いにかけ続けても、貴重な電池と神経を消耗させるだけである。

 そこで電話の代わりにメールを送って、あとは気長に待つようにしたい。さらに、個別にメールをたくさん送るよりも、TwitterやFacebookに安否や行動予定を投稿すれば、より多くの関係者に一度に連絡できて便利だ。

5.予備バッテリーと発電機常備

 現時点では、旧来の携帯電話に比べてスマートフォンの電池消耗は著しい。使い方次第では、1日分電池がもつかどうかも怪しいところだ。

 そこで、荷物にはなるが、スマホと一緒に、予備バッテリーを常に持ち歩こう。約2回分フル充電できる大容量タイプも販売されている。さらに手回しの発電機やソーラー充電器があれば、バッテリー切れにも対応できる。

6.携帯用ラジオが最強

 停電している状況下で、最新の災害情報を得るには携帯用のラジオが便利だ。ワンセグでテレビを見る方法もあるが、ラジオに比べて電力の消耗が激しい。テレビを見ながらの避難は危ないが、ラジオなら聴きながら動ける。それに、衝撃的な映像を見るより、励ましのメッセージや音楽を聴く方がよい。ラジオは情報受信、ケータイやスマホは発信用と使い分けてもよい。

7.噂に惑わされず自ら情報収集

 かつて関東大震災では、風評を信じたり、パニックが起きたりして、多くの悲劇が起きたという。一方、今回の原発事故では、放射性物質が大量飛散しても、それをすぐに警告するマスコミ報道は少なかった。

 こうした大災害の時こそ、自ら正確な情報を得て、自分の考えで行動することが大切だ。根拠のない噂に惑わされることなく、携帯用ラジオや信頼できるネット筋から必要な情報を得て、自己責任で行動しよう。