PR

 iCloud、徹底活用していますか? 2011年10月にサービスインしたiCloudは故スティーブ・ジョブズがアップルに復帰してきた1996年ごろから暖め続けてきた「ロケーションフリー」なライフスタイルを実現するインフラだ。iOS 5でかなりのiCloud要素が入ってきて、ユーザー所有のiOSデバイスであれば音楽、ビデオ、スケジュール、そして作成した文書がシームレスに相互利用できるようになった。ところが、肝心の母艦となるべきMacからは、iCloud経由で文書の相互利用がかなわず、歯がゆい思いをしている人も多いのではないだろうか? アップルは、パソコンへの本格的展開は次期OS XのMountain Lionからとしているが、iCloudを実現させる技術は完全にインターネット技術のみなので、別にOSのメジャーアップデートを待たなくてもできるはずのものだ。あまりに悔しいので、サードパーティの製品でiOS⇔Macの同期を簡単に実現する方法を探してみた。

ちょっとしたメモ書きはLionのiCloudがうまく機能する

 iOSデバイスとパソコン間でちょっとしたメモ書き、写真をサクッとやり取りしたいというシーンは多いだろう。例えば、メールやWebページに書かれている文字の一部分、あるいはURLなどをiPhoneに送りたいといった時にどうすればいいだろう。

 まず思い付くのは、Lionに標準装備されているMailの中でメモを書く、という方法だ。これを使うと、書いたメモはiCloudのIDでヒモ付けされたiOSデバイスに瞬時に湧き上がって来る。「送信される」という感覚ではなく、一方で書き終わると、他方にも現れるので、「湧き上がって来る」と書いた。ただし、これはリアルタイムで反映されるわけではなく、書き終えた後に保存操作をするなどのタイミングで情報更新が行われる。また、変更の反映も瞬時ではなく、5秒くらいのタイムラグがある(図1、図2)。

図1 LionのメールにはiCloudに対応したメモ機能が含まれている。ご覧の通り、文字修飾や写真の貼り込みなどができる。
図1 LionのメールにはiCloudに対応したメモ機能が含まれている。ご覧の通り、文字修飾や写真の貼り込みなどができる。
[画像のクリックで拡大表示]

図2 同一のiCloud IDを利用しているiOSデバイスの「メモ」アプリを開くと、Macで作ったメモが同期してくる。フォントの種類などが微妙に違うが、ほぼオリジナルの雰囲気を保っている。Mac側で貼り付けた写真はiOSデバイスの「メモ」ではクリップのアイコンだけになっている。この部分の強化も早めにお願いしたいところ。
図2 同一のiCloud IDを利用しているiOSデバイスの「メモ」アプリを開くと、Macで作ったメモが同期してくる。フォントの種類などが微妙に違うが、ほぼオリジナルの雰囲気を保っている。Mac側で貼り付けた写真はiOSデバイスの「メモ」ではクリップのアイコンだけになっている。この部分の強化も早めにお願いしたいところ。
[画像のクリックで拡大表示]

 これはこれで、とても便利だ。しかし、Lionユーザーの中にはMacでこんなメモ書きができるなんて知らない人が多いし、「メモ」がiCloud対応の「Mail」の中に入っているなんてことも、意外に思う人もあるだろう。アップルらしく、もっとシンプルな分かりやすさを実現してくれれば、と思う。この「メモ」は次期Mountain Lionでは「メモ」アプリとして別アプリとして独立するので、もっと分かりやすくなるだろう(図3)。

図3 Macの次期OS X、Mountain Lionでは「メモ」アプリが独立したアプリケーションとして用意される。これなら、メールアプリを開いたりしなくて済むようになる。
図3 Macの次期OS X、Mountain Lionでは「メモ」アプリが独立したアプリケーションとして用意される。これなら、メールアプリを開いたりしなくて済むようになる。
[画像のクリックで拡大表示]