ちょっと前のモバイル機を処分しようとしたら…
もうかれこれ十年来、ざっと20台以上のPDAやガジェットツールを使ってきたモバイル好きの筆者。「新しもの好き」ゆえ、真っ先にではないが、けっこう率先して新製品を手に入れるほう。だから、それまで使っていたものは、まだ価値のあるうちに中古ショップやネットオークションで手放すことにしている。そうすると、欲しい人にとってもうれしいだろうし、自分のおサイフにもやさしい。
それでも、この製品はちょっとほったらかし過ぎたかもしれない、というきらいはあるが、まだ商品としてはいちおう現役の、イー・モバイルの携帯端末「EM・ONEα」を処分の方向で考えて、中身を確認した。いわゆるWindowsモバイル機で、iPhone 3GSを導入する前に使っていたものである。
充電して起動してみるとけっこう懐かしい。とはいえ、これで使っていたSIMは、今もモバイルルーターで健在である。イー・モバイルのプリペイドプラン「EMチャージ」で、泊まりの出張や旅行など、必要なときだけ必要な期間(従量、1時間、1日、7日、30日のプランがある)オンにする、という使い方は、なかなか便利なのだ。
必要なデータをバックアップしたり、初期化したりする前に、アプリやデータを覗いてみたら、当時の記憶がよみがえってきた。まわりがみんなiPhoneに手を出し始めた時期、このWindowsモバイルで頑なにTwitterとかやろうとしてたっけな、みたいな感じで。まだFacebookも、Google+も、Androidもなかった(正確には存在していたものもあるかもしれないが、サービスが日本では行われていない、という意味で)頃だ。
起動画面はWindowsライクで、メッセンジャーとかにログインするようになっている。そこにはOutlookに同期するはずの(もう同期しなくなってずいぶんになる)予定や連絡先や、TODOリストのはしくれが見えている。
懐かしいな、と思いながら「TODOリスト」をペン型のスタイラスでタッチして(当時モバイルガジェットは、歴代、このスタイルが主流だった)、当時を懐かしもうと思ったら、そこに愕然とする事実が。