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 個人情報についての考え方はどうなっていくだろうかと常々考える。

 現在の方向性としては「個人情報はできる限り保護しよう」だろう。「個人情報保護法」あたりがきっかけで個人情報を保護することへの意識が高まってきた。ブログや掲示板などを通じてネットが身近になる中、「ネットには住所や電話番号など、個人が特定できるような情報は書き込まないこと」という注意喚起も多くなされてきた。

 例えばmixiでは実名登録している人をほとんどみかけない。住所やメールアドレスなど個人情報に関連するものは「危険だから出さないように」という意識が定着している。

 用心することはもちろん間違ってはいない。軽率に個人情報を不特定多数にさらすことのリスクはよく知っておくべきだ。何か致命的・悲劇的な損害が生じてからでは取り返しがつかないこともある。いま大多数の人は十分な警戒心を持ってネットと付き合っているように思う。

 だが警戒心が緩みがちなところがあるそうだ。それが占い。占い方法にも多少違いがあっても、たいてい誕生日、出身地、血液型などを開示することになる。「占いなんて遊び。だから害はないだろう」と思いがちだが、提出するのは紛れもない「個人情報」である。

 なぜ警戒心が緩むのだろう。きっと、自分のことが気になるからなのだ。自分が誰なのか。どんな性格なのか。自分の将来はどうなりそうなのか。大切な人との関係はどうか。当たっても外れてもいいから、誰かに教えてもらいたいのだろう。そうするとちょっと不安が遠ざかる気がする。……そんな心理なのではないか。

 占いサイトに誕生日を入力すれば即危険というわけではない。占いのサイトで誕生日の記入が必須だとしても本名や住所まで出す必要はないだろう。匿名で記入すればいい。また姓名判断なら本名だけですむはず。セットで開示しないようにすれば危険は多少和らぐ。

 またタロット占いや手相など、個人情報を使わない占いもある。占いサイトの中にはプライバシーマークを保有するところもあり、個人情報の保護や管理をきちんとしているところもある。警戒心が緩むと言われる占いでも、個人情報保護の脅威になるものはそう多くないのではないか。そう思ってきた。