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 少し前に、クラフト好きの人々が自作品を売買するWebサイト、エッツィーを紹介した。「インターネットは、本当にクリエーターを助けているなあ」と感じるもうひとつのサイトがある。キックスターターだ。

 キックスターターは、クラフトよりももう少し大掛かりな資金を要するプロジェクトのためにお金を募るサイト。いわゆる「クラウドファンディング」と呼ばれるものである。お金を出す人々はそのプロジェクトなりその事業なりが完成した暁に、その商品をもらえたり、その事業の恩恵を受けたりといったことができる。アイデアに対して金を払う先物買いのようなものと言えばいいか。しかし、このサイトでばかにできない額の資金が集まっているのだ。

 今までに、予想を超えるすごい資金が集まったプロジェクトをいくつか挙げてみよう。

 例えば、デザイン分野では、iPhone用に新しいドックをデザインして製品化したいというプロジェクトがある。オレゴン州のエレベーションラボというところが、そのための資金が欲しいと訴えた。現在のアップル社製iPhone用ドックは、いったん差し込むと底にくっついてしまって、片手でiPhoneを取り出すことができない。このドックは重量を重くして、さらにデザインに工夫を凝らして簡単に取り出せる上、iPhoneにケースが付いたままでも差し込めるようになっている。

 これを製品化するための当初の目標資金は、7万5000ドルだった。日本円で625万円ほどである。ところが、最終的に集まったのは何と146万4796ドル、つまり1億2220万円! 資金をバックアップしているのは1万2521人で、それぞれ59ドルから1万ドル以上を出している。

 また、丸い円柱のような外観が美しい、金属製Bluetooth搭載スピーカーを製品化したいと訴えたサンフランシスコのデザイナーチームは、12万5000ドル(約1042万円)を目標にしていたところ、結局93万8771ドル(約7828万円)が集まった。

 いずれも、現在製品の製造に励んでいるところで、資金を出した人々はそれが届くのを心待ちにしている。