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 iPadやiPhone向けのアプリを作るのは一般ユーザーにとってはとても難しい。デバイスにインストールして持ち歩けるようなアプリを作るにはObjective-Cと呼ばれる開発言語を使って開発し、アップルの承認を得た上でApp Storeで配信するか、JavaScriptなどを使って作り込んだWebアプリケーションをサーバーに置いて、ネット経由でアクセスさせるか、という選択がある。いずれも一般のビジネスパーソンが取り組めるレベルの話ではない。しかし、4月10日、すごく画期的な道が開けた。FileMakerがバージョン12になったのに伴い、対応するiOS用の動作基盤ソフト「FileMaker Go 12」がiPad向け、iPhone向けともに無料配布を開始したのだ。これでFileMaker 12で作ったアプリケーションを単体のオリジナルiOSアプリとして持ち歩いたり、友人・関係者に配付することが可能になった。

データベースアプリというよりはアプリ開発環境と呼ぶべき

 「FileMaker」はパソコン歴の長い人にはおなじみのソフトだが、ここ数年でパソコンを始めた、という人には影が薄いかも知れない。まずは簡単にFileMakerとは何か、を説明しておこう(図1)。

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図1 ファイルメーカーのホームページ。4月10日登場した新しい「FileMaker Pro 12」の情報はここから。試用アプリもある。
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 FileMakerとは、MacやWindowsパソコンの上で完全互換で動作するデータベースソフトだ。データベースと言えば、大量の数値データを管理するための味も素っ気もないアプリケーションと考える人も多いだろうが、FileMakerはテキストはもちろん、画像や動画データも含むマルチメディアデータを集計・処理・表示できるアプリケーションだ。特に、データを扱わせるユーザーインタフェースをグラフィカルな画面に作り込むことができるテンプレート作成機能の柔軟さ、使いやすさには定評があり、パソコン用アプリケーションとしては他に競合と言える製品がないのが実情だ。