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直井研究員(以下直井):所長、メールの崩しに迷ったときは、相手に合わせるのが正解ですよね?

平野所長(以下平野):崩し?

直井:例えば、相手が「○○様」から「○○さん」に呼び名を変えたら、それに合わせて自分も「○○さん」と書いて送るということです。

平野:おぉ、その話だね。

直井:メールのやりとりを重ねて人間関係ができたら、親しみを込めて「さん」づけで呼んだり、「お世話になっております」ではなく「おはようございます」といった挨拶にしたり、やわらかい文章を使っても問題ないですよね。

平野:そうだね。ある程度の信頼関係ができると、電話や対面もそうだけど、他人行儀ではない言い方になるよ。

直井:初対面ではないし、何度もやりとりをしているのに、毎回はじめて会ったような言い方をされると、ちょっと違和感あります……。

平野:電話や対面は普通なのに、メールは文章だからか、いつまでたってもよそよそしい表現や定型文の使い回しの人がいる。それだと、せっかく人間関係が構築できても、その親しさがメールからは伝わらないからね。

直井:だから、電話や対面のように、メールにも距離感が大切だと教えてもらいました。

平野:その通り。

直井:ただし、距離感を縮めるタイミングの判断に迷うときは、相手が崩してきたら自分もそれに合わせるのがベストですよね。

平野:分かっているじゃないか。

直井:相手が崩してきたら、こちらも必ず崩すのがマナーですか?

平野:そうとも限らないけれど……どうしたのかな?