前回のコラムで、GPS位置情報を持たないデジカメファイルに位置情報を付加する方法をご紹介した。位置情報を付けた写真をメモとして保存しておくと、後々、ライフログとしての価値が高まる。ところが、せっかく位置情報を付けた写真であっても、数日たってその写真をEvernoteに記録したところ、ノートを作成してアップロードした場所になってしまう――なにか解決方法はないか、との質問をいただいた。この問題解決は難しい。アプリケーションごとの仕様だから、アプリごとに対処方法が異なるからだ。個別にアプリケーションの挙動を調べて、それぞれの対応方法を見いださなければならない。
Evernoteでノート作成したら、写真の位置情報は無視される
具体的にどんな仕組みになっているか、アプリケーションを動かして調べてみよう。まず、用意したのはiPhone 4Sで撮影したこの写真。おいしいオープンサンドを食べたけど、これはどこだっけなあ。iPhone標準の「写真」アプリでは写真を表示させておいて地図を確認する、という作業ができないから、先週紹介した「フォトアルバム for iOS」(150円)などを使う。これを見ると、確かに位置情報が付いている。地図を拡大・縮小したり、Googleマップに送って詳細な位置を確認するとコペンハーゲンのどこかであることが分かる(図1)。