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 この間、新しいiPadを米国で購入した話をしました。日本に帰ってきて、ゆっくりと評価している最中です。最初にお断りしておきますが、米国で買った新しいiPadは、日本で使うことができます。ちゃんと認証を取得しているからです。

 さて、筆者が購入したのは、LTEに対応したベライゾン版の新しいiPadです。本体側面にあったSIMカードスロットにはベライゾンのmicroSIMが入っていました。ベライゾンは、CDMA2000/CDMA oneのネットワークなので、基本的にはSIMは不要なのですが、LTEでの通信にはSIMを使っているようです。LTEの規格は、日本のW-CDMAなどを規格を提案した3GPPというグループが4Gまでのつなぎとして提案した規格です。なので、SIMで契約者情報を管理するようになっているのだと思われます。

 まずは気になる通信環境なのですが、筆者の手元にあった「hi-ho LTE typeD」サービスのSIMを入れてみました。筆者は、SIMが3つ利用できるサービスを選択していて、そのうちの1つをmicroSIMカードにしていました。まあ、1つぐらいはmicroSIMを使う機会があるだろうと思ったからですが、さっそく使い道ができました。もっとも、microSIMは、アダプターを付けることで通常のSIMとしても使えるんですが。

 hi-ho LTE typeDは、NTTドコモのネットワークを利用したもので、サービス名の通りLTE(ドコモのXiサービス)でも通信できるものです。しかし、新しいiPad自体が日本国内のLTEサービスに対応しないようなっているため、LTEでの通信はできません。日本では、ドコモがiPadを扱うわけでもないし、ソフトバンクにはLTEサービスがないので、検証や認証などを含め、日本でLTE通信を行わせるための作業は何もしていないのだと思われます。

 LTEサービスは、日本、EU、米国ぐらいでしか開始されていません。特定の地域にしか対応できないLTEチップを作るのはコストの点で不利なので、チップにはどの地域でも使えるものを採用していると考えられます。とすれあ、LTEを使えないのはソフトウエア側の対応がされていないためだと思われます。チップ自体は各国対応であっても、国、地域で周波数が違うこと、事業者により細かいパラメータに違いがあるため、ファームウエアの対応は必須です。新しいiPadが日本のLTEで利用できないのは、ソフトウエア的に対応していないということだと想像されます。

 というわけで、ドコモのLTEに対応していないので、microSIMを入れてもLTEは使えませんが、3Gでの接続は可能です。筆者自宅での通信速度ですが、下りで1.7Mbps程度。Webやメールの利用なら十分というところでしょうか。それにもともと筆者宅は、LTEのサービスエリアギリギリのところなので、LTEでつながるかどうかが微妙な場所です。とりあえずは、満足ということにしておきましょう。

 ですが、1つ問題がありました。ハイホーのSIMでは、「インターネット共有」ができないのです。つまり、iPad自体で通信はできるものの、他の機器に対してインターネット接続を提供する、いわゆる「テザリング」ができません。

 これは、ちょっと残念な点です。なんとかならないのかとちょっと調べて見ました。

米国でベライゾンのSIMを入れていた間は、インターネット共有機能は有効だった。
米国でベライゾンのSIMを入れていた間は、インターネット共有機能は有効だった。
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hi-ho LTE typeDサービスのSIMを入れた時、左側の項目で「インターネット共有」が消えており、代わりに「キャリア」という項目がある。
hi-ho LTE typeDサービスのSIMを入れた時、左側の項目で「インターネット共有」が消えており、代わりに「キャリア」という項目がある。
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「一般」→「ネットワーク」の設定にも「インターネット接続」の項目がない。
「一般」→「ネットワーク」の設定にも「インターネット接続」の項目がない。
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