PR


 先週のコラムではRetinaディスプレイ搭載の新しいMacBook Proを使いこなすための注意点をご紹介した。DVDなどの光学ドライブ非搭載なので、ここをどう乗りこなすか、という話にまで行き着かなかったので、その続きを。それで、もし外付け光学ドライブを用意するなら、どうせのことBlu-ray Disc(BD)映画の鑑賞もできる体制作りをすれば面白いかも、と実験をスタートした。

他のドライブを“借用する”リモートディスク

 まずは光学ドライブ非搭載のために出会う問題をどう回避するのか、という話から。2008年登場のMacBook Airではとっくの昔に光学ドライブを捨てているので、このあたりの話はもう常識かも知れないが、もう一度まとめておこう。

 今どきのMacの場合、OSそのものの配付・インストールからしてネットワーク経由で行う。アプリも基本はアップルが提供するオンラインストア「Mac App Store」から直接ダウンロードしてインストールする。したがって、大概の場合、光学ドライブは必要としない。

 周辺機器メーカーが提供するドライバーやコントロールアプリなども、多くは提供者サーバーからダウンロードしてインストールできる時代になっており、ほとんどの場合、問題ない。しかし、中には時代遅れの企業や、ハードウエア機能に近い部分に特別なプログラムをインストールするタイプのソフトの場合、DVD/CDドライブが必須というものもある。そんな場合のために「リモートディスク」という機能が備わっている。

 この機能、手近にあるパソコンに装備したDVDまたはCDドライブをネットワークを通じて“借用”しようというもので、同一のネットワークセグメント内にあるパソコンに搭載した光学ドライブが使える。光学ドライブを搭載したコンピューターにMac OS X v10.4.10以降のものが動作していればオッケー。Windows XPまたはWindows Vistaに搭載したドライブを借用するための「Windows用リモートディスク」(サーバー側)アプリも提供されているから、Windowsパソコンに搭載されている光学ドライブを借用することもできる。

 供給側のパソコンで「DVD/CDを共有」をオンにしておき、利用するパソコン側で接続要求すれば、設定したセキュリティ上の一定の手順を経た後、「ネットワークの向こうにあるドライブ」がマウントされる。DVDビデオなども図のように問題なく再生できる。今回はRetineディスプレイ搭載のMacBook ProをAirMac Express経由で802.11n接続、DVDドライブ搭載のMacBook Pro側はギガビットEthernetで接続している。一部、無線LAN経由であるにもかかわらず、DVDビデオもスムーズに再生できた(図1)。

図1 ローカルにDVDドライブがなくてもネットの向こうにあるドライブを「借用」して利用できる。この画面は、無線LANで接続した新型のMacBook Pro Retinaディスプレイモデルのデスクトップ。ネットの向こうに置いたDVDがマウントされているのがお分かりだろうか。これを再生したら、DVDビデオが問題なく再生できた。
図1 ローカルにDVDドライブがなくてもネットの向こうにあるドライブを「借用」して利用できる。この画面は、無線LANで接続した新型のMacBook Pro Retinaディスプレイモデルのデスクトップ。ネットの向こうに置いたDVDがマウントされているのがお分かりだろうか。これを再生したら、DVDビデオが問題なく再生できた。
[画像のクリックで拡大表示]

 こうして、「向こうにあるディスク」がマウントされれば、あとはあたかも光学ドライブがローカルに接続されているのと同等に使える。ソフトのインストール、電子書籍なども基本的に問題なく使える。これなら新しいMacBook Proのためにわざわざ光学式ドライブを購入するまでもなさそうだ。ただし、再生制限がかかった映画ディスクなどは図のようにエラーメッセージが出てきて再生できない(図2)。

図2 一般の映画を収めたDVDなどコピープロテクトされたビデオは再生できない。
図2 一般の映画を収めたDVDなどコピープロテクトされたビデオは再生できない。
[画像のクリックで拡大表示]