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 サンフランシスコ市が、市役所をはじめとした関係機関でアップル製コンピューターの調達を止めるのだそうだ(関連記事)。

 その理由は、アップルが自社製品をグリーン・エレクトロニクス製品の認定対象から撤去したためという。認定されていないと、サンフランシスコ市では市のお金で製品を買うことができず、どんなに魅力的な製品でも調達の対象にならなくなる。

 この認定EPEAT (電子製品環境査定ツール)は、関係業界の企業と地方政府などが参加して設立された任意の認定団体で、実はアップルもその一員。それなのになぜ?

EPEATのWebサイト
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 関係者によると、グリーン製品であるためにはパーツの分解が簡単で、リサイクルしやすくないとならないところ、アップルは新製品のMacBook Proなどでバッテリーをきょう体に貼り付けるなどの処置をしているので、基準に届かないのだという。

 いや、それにしても、このご時世にずいぶん思い切った撤退ではないだろうか。きっと製品をどうにか理想のかたちに仕上げるために、いろいろなしわ寄せが行き、もう持ちこたえられないところに達してしまったのだろう。案の定、環境を犠牲にして、「またデザイン優先か」みたいな論調も出ている。

 まあ、サンフランシスコ市とは言っても、ほんの市役所の話だし……。と思うのだが、実は環境問題で先端を走るサンフランシスコ市は、全米からの注目度も高いのだという。ここでの動向が、アメリカ全土にけっこうな影響を及ぼしかねないし、同じ基準を掲げている市内の公立学校もあるだろう。市役所はともかくとしても、学校での浸透率はアップルもかなり高いはずだ。そうなれば、痛手は避けられまい。