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 マリッサ・メイヤーが、ヤフーのCEOに就任する。

 マリッサ・メイヤーと言えば、グーグルに20番目に雇われた社員で、先日までは同社Local, Maps, Location Services担当の副社長。グーグルの広告やGmail、ユーザーエクスペリエンスの面で大きな貢献をしてきたことで知られ、グーグルが発表会を開く際にもひんぱんにプレゼンテーションを行ってきた、同社の顔のような存在だ。

 そのメイヤーがヤフーのCEOになるとは。本日のテクノロジー業界は、そのニュースでもちきりだ。

メイヤーのGoogle+ページ。日本時間7月18日の最終エントリーで、「明日からのヤフーでの新たな役割に非常にワクワクしています」。コメントは500件、ほとんどが「Congratulations(おめでとうございます)」と祝福する内容
メイヤーのGoogle+ページ。日本時間7月18日の最終エントリーで、「明日からのヤフーでの新たな役割に非常にワクワクしています」。コメントは500件、ほとんどが「Congratulations(おめでとうございます)」と祝福する内容
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 私は、ヤフーにとってメイヤーを獲得できたことは、かなりの利点だと思う。ヤフーのインターネット上の相対的な地位は、一時に比べるとかなり低くなったとは言え、今でも多くの資産を持つWebサイトだ。毎月のユーザーは7億人を超える。

 それでも、グーグルやフェイスブックという新興勢力に比べると、いったい何をするWebサイトなのかが分からなくなっていたことは確かだ。インターネットメディアなのか、あるいはニュースサイトなのか、それともテクノロジーサイトなのか。CEOも次々と変わって、そのたびにただレイオフが続くばかりで、ヤフーのアイデンティティーが見えないままだったのだ。

 メイヤーが来たことでヤフーがこれからどうなるかは、今後の展開を待つしかないが、何かしらはっきりとしたことをやりそうな気配だけはする。メイヤーはグーグルでは「プロダクトの女王」と呼ばれ、ともかく完璧主義的にインターネット上の製品を完成させることに燃えるタイプの人物。士気が下がったヤフー社員に活を入れ、新しい製品を押し出してくるに違いない。さっそく彼女の口からは、「モバイル」と「ビデオ」という言葉が出ているらしい。