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 2011年のシリコンバレー企業のCEO(最高経営責任者)の報酬はいかほどだったのか。

 売上順で199社のCEOの報酬を見ていると(エクイラー調べ)、「年俸1ドル」のCEOが結構多いのに驚かされる。年俸1ドルは、かつてスティーブ・ジョブズがアップルを盛り返すために自らに課した厳しい条件。それで本当にアップルを回生させたので、今や年俸1ドルと聞くと、「CEOは背水の陣で、猛烈に闘うつもりだな」という決死の覚悟が伝わってくるものだ。

 さて、199社のCEOのうち、最低の報酬で頑張っているのは、グーグルのラリー・ページだ。年俸1ドルで、株による報酬もゼロである。たいていは年俸が1ドルでも株報酬が大きくて、われわれ一般人の目には「なぁ~んだ」と映ってしまうものなのだが、本当に年間の報酬が1ドルしかない。

 もちろん、ページはそれまでの株式保有による資産が何十億ドルもあるビリオネアなので、生活には困らない。だが、奇妙なことに金持ちはそれなりに「もっと欲しい」と思うのが常らしく、実際これでもか、これでもかと資産を増やしているCEOはたくさんいるのだ。そうしたCEOと比べると、本当に頑張っているのだなあと思ってしまう。

 ページといえば、最近、声が出なくなってしまったという。声が出ないので、開発者会議やアナリストミーティングなどに欠席していて、そろそろ対外的には問題視されそうな状況にもなっている。ストレスのためか、もともと敏感だという声帯をやられてしまったのか、それとも何らかの病気なのか。いずれにしても、CEO職が大変なことが想像できる。

 「年俸1ドル」組のメンバーは他にも、オラクルのラリー・エリソン(しかし、株報酬でもない収入が7756万ドルほどもある。業績による報酬とオプションによるものらしい)、ヒューレット・パッカードのマーガレット・ホイットマン、イカノス・コミュニケーションズのディオスダード・バナタオ(年俸0ドル)、ユビクイティ・ネットワークスのロバート・ペラらがいる。

 逆にとてもたくさんもらっているCEOの1位は、アップルのティム・クックで、年俸が90万ドルと株による報酬が3億7618万ドルで、合計約3億7800万ドル。一体どのくらいの額なのかさっぱり感覚がつかめないが、日本円にすると300億円は軽く超えるのだから、すごいものである。