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 先日、東京現代美術館で開催されている「特撮博物館」に行った。いやぁ、小さい頃、あまりテレビを見ていなかったとはいえ、懐かしのヒーローや怪獣の数々に唸った。そして、このイベントで初上映となる短編映画「巨神兵東京に現わる」(企画:庵野秀明 巨神兵:宮崎駿 監督:樋口真嗣)となんとも豪華な空間も用意されている。

 これは何が凄いかというと……3DやCGを一切使わず、昭和の汗と涙の結晶のミニチュア特撮技術で作られているということだ。職人技のオンパレードだ。映画を観て「おつかれさま~」で終らないのが「特撮博物館」。

 その後、そのまま次のブースへ進むと、どうやって撮影したのかという秘話が、秘話ではなく、それはそれはオープンに繰り広げられる。そして巨神兵や撮影で使ったミニチュアの町並みがそのまま再現されており、その間を歩くとアングルを変えるだけで、自分自身が巨神兵にもなれれば、それを見上げる一市民にもなれるというわけだ。いやぁ、参った。

 これほどCGに慣れた現代人がこの映画を観てきゃ~きゃ~言って喜んでいる。懐かしいばかりではない、正しい情熱がここにあるのだ。人と人が正しくつながっている感じが見えてうれしくなった。

 我々落語協会の「円朝まつり」だって超ド級のアナログだったのだが、大勢の人で賑わった。前回の白鳥師匠のコラムで触れていた通りの暑さ中、足を運んでいただいてありがたいことでございます。普段は座布団の上とお客席という関係が、芸人がそれぞれ趣向を凝らしたお店を出してお客さんがそこへふらっと立ち寄り何かしらを買うのだが、それ以上に触れ合い、つながるということなのだ。

 ちなみにアタシは昨年に引き続き「板割りの男」というう店。落語協会が指定した場所が白鳥師匠の本屋さんの隣。本とトレーディングカード売っている隣でひたすら板を割るという……。大勢のお客さんさんといろんな芸人さんたちが、にこやかにつながっている光景はいいものだった。