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 落語家真夏の祭典「円朝祭り」に初参加して、俺の本やトレーディングカードを売るつもりだと前回書きました。

 去年は、そのお祭りに5000人もの落語ファンが全国から押し寄せたそうです。そこで白鳥コンピューターが動きました。5000人のうち、俺の本を買った人間は、多くても500人。残りの4500人のうち10人に1人が俺のファンで本を買ってくれたとして450冊。しかし現実はそんなに甘くないから、もっと少なく見積もって300人。

 そこで出版社に300冊を自宅に送ってくれと言ったら「そんなに大量注文なら、もし売れ残ったら引き取りますので、また送り返してください」と優しい言葉。しかし、「いやいや、これでも少ないくらいだよ。大丈夫、全部買い取りしますから」と300冊を全額買い取り。そして鈴本演芸場でトリを務めた時に、3回以上来てくれたお客さんに差し上げて好評だったトレーディングカード。新バージョンの任侠流山動物園全キャラクター7種を使って各200枚、合計1400枚作った。これは地元で広告会社を立ち上げた同級生に印刷など全て任せて経費10万円。あと、白鳥新手ぬぐいも400本用意しました。その他、台車を買ったりクーラーボックスを買ったりと、何かとお金がかかったよ。だけどこれが全部売れたら結構大きな儲けだぜ、ウヒヒヒ。新しい釣竿が買えますよ、と取らぬ狸の皮算用。

 さて、それじゃどうだったか? まずその日は真夏日快晴で朝7時に会場の広場に行ったら土埃がひどいのなんの。それに物販のテナントの前は雑草がボウボウ。これじゃお客さんが大変だと芸人が水撒いたり草刈ったりと大忙し。それから本の入った重い段ボールを台車に載せて運んだ車から何往復もして店に並べました。

 10時開場だが待ちきれないお客さんが9時から長蛇の列。そこで30分早めて開場したらいきなり並んだよ、俺の隣のさん喬師匠一門のお店に。おいおい、俺の店には誰も来ない? どうしよう。しかし慌てる事はなかったのです。それからぼちぼちお客さんがやって来て俺の店も長蛇の列。実はすぐに売り切れるグッズなどお客さんの方が知っていて、先にそっちに並んでからみなゆっくりと会場を探索するそうなのです。

 お客さんはたくあん並ぶけどみな買って行くのは手拭ばかり。中には「サインお願いします」と何も買わずにサインだけ求めるお客さんも。だけど円朝祭りはこれも大事な使命なんだ。普段触れ合えないお客さんが芸人さんからこのお祭りで気軽にサインをもらえる。俺なんかよりも有名で偉い落語家さん達がニコニコしながらサインしている。それなのに俺が「何も買わんでサインやと……顔洗って出直してこんかい」なんていう訳ないでしょ。俺も満面の笑顔でサインさせてもらいました。

 だけど本命の本はなかなか売れない。そこで「ギンギラ★ボーイとトレーディングカードをセットで買うと300円もお得にしちゃいますよ」と値引きセールを始めた。そこでやっと本が売れ始めひと安心。それから午後2時30分までトイレも行かずに頑張りました。何リットルも汗出して顔が真っ赤に日焼けして熱中症になりながら商売をやった。

 その結果は……!