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 アップルがサムスンを訴えていた特許侵害訴訟裁判。サムスンが約10億ドルをアップルに支払うという判決が下され(関連記事)、日本では「やっぱりサムスンが悪かった」といった風な論調になっている。だが、アメリカでの見方はそれほどクリアカットではない。上訴された際には、サムスンが賠償金の額をかなり下げられるのではないかとも見られている。

 昨今のシリコンバレー最大のイベントとなったこの判決については、いろいろな見方が出ている。全部は語りきれないので、そのいくつかをご紹介しよう。

 まずは、裁判の陪審員が必ずしも中立ではなかったのではないかという見方。

 9人いた陪審員は、シリコンバレーという土地柄を反映して、ソフトウエアエンジニア、機械エンジニアなど、テクノロジーに携わった経験の持ち主が多かったようだ。その中でも、陪審長を務めた男性に今、議論が集まっている。

 この男性は、デジタルエクイップメント社(当時)をはじめ、数々のテクノロジー企業に在籍した人物。しかも、自身でビデオ圧縮技術に関する特許を持っている。今回のような特許の専門知識を要する裁判で、ほかの陪審員が特許に詳しいこの男性の意見を参考にしたことは想像に難くない。この男性は、自分の特許を取るために7年間も専門の弁護士とやり取りしたとのことで、抜きん出た知識を持っていたはずだ。ほかの陪審員が独自の判断をせずに、彼の意見にかなり影響を受けたのではないかというのが、一部の見方だ。

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