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 パソコンがなくては生きていけない生活をずっと送ってきていると、パソコンが故障したり、インターネット接続が絶たれたりしたら、日常生活がスパッと途切れてしまい、仕事も楽しみも一切立ち行かなくなる。だから故障などあってはならないのだが、OSをアップグレードした時にはどうしても随所で壁にぶち当たる。今回私の仕事環境をOS X Lion(10.7)からOS X Mountain Lionにアップグレードしたら、パソコン環境自体は快適に整備されたが、一部アプリやデータが簡単に引き継げず、人生が数日間、棚上げ状態になったままの日々が続いている。そんなわけでこの原稿もしかたなく、iPadで書いている。

メール環境の移行がことのほか難しい

 今回、人生が止まってしまったのは、新OSに移行するまで使い続けてきたメールクライアント(Microsoft Office 2011に含まれる「Outlook 2011」)をやめて、新しいMountain Lionの「Mail」に乗り換えようとしたのが最大の要因だった。

 アップルとマイクロソフトの名誉のために付け加えておくと、LionからMountain Lionへの移行は魔法のようにすんなりと移行、全くと言っていいほど問題はなかった。新しいOSを入れた後、カレンダーに登録したスケジュール、連絡先などは新しいOSが立ち上がった直後から以前使っていたのと全く同じ状態に復元された。環境、例えば、いつも使っている無線LANの接続設定、いつもワンクリックで目的のWebページに行くためのブックマーク、会員登録をしているサイトのIDとパスワード、iPhoneで撮り続けている写真などなんの移行操作もしなかったのに忽然(こつぜん)と元通りになってくれているのはちょっとしたマジックにかけられたような気持ちだ。一方、Office 2011などライセンスが必要なアプリケーションでも、アプリだけをバックアップされたフォルダから目的のアプリを丸ごとコピーしてくれば、再インストールをせずとも以前と同様に起動し、仕事が可能だった。

 なので、以前と同じ環境で仕事を進めるのなら全く問題なかったのだ。しかし、せっかく新機能満載のMountain Lionにしたのだからそれを満喫したいと思い、新しいMailを使い始めることにしたのだ。さもなければ、Mountain Lionの新機能がフルに使えない。しかし、これが苦労の始まりだった(図1、図2)。

図1 Mountain Lionの新機能「通知センター」はうるさいという人もいるが、便利なこともある。しかし、Office 2011ではここに通知が出てこない。今のところはApple純正の「Mail」で使うしかない。
図1 Mountain Lionの新機能「通知センター」はうるさいという人もいるが、便利なこともある。しかし、Office 2011ではここに通知が出てこない。今のところはApple純正の「Mail」で使うしかない。
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図2 以前のOSから実現している機能だが、メール本文の中に書かれたスケジュールや場所などを感知して、適切なアプリに送ってくれる機能。日にちをクリックするとカレンダーに予定項目として追加してくれる。
図2 以前のOSから実現している機能だが、メール本文の中に書かれたスケジュールや場所などを感知して、適切なアプリに送ってくれる機能。日にちをクリックするとカレンダーに予定項目として追加してくれる。
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