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 クラウドファンディングの「Kickstarter」が、最近何かと話題になっている。

 念のために説明を加えておくと、クラウドファンディングというのは、普通の人々が少額(たいていは)の資金を出して、何かのプロジェクトを支援するというもの。今やクラウドファンディングにもインターネットが利用できるので、その普通の人々というのは互いには知らない人々であり、場合によっては住んでいる場所もばらばらに離れていたりする。

 2009年に創設されたKickstarterは、クラウドファンディングの中でも最も知られたWebサイトだ。ここから生まれた素晴らしいプロジェクトや製品は数知れず、クリエーターやエンジニアがデビューする際の登竜門のような役割も果たしている。

KickstarterのWebサイト
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 Kickstarterで資金を集めるプロジェクトは多様だ。新製品を作るというものから、ゲームの制作、書籍の発行、演劇の上演、映画の制作、カフェを開くなど、世の中にはこんなにいろいろなクリエイティブな活動があるのかと思わせるほどいろいろある。創業以来、Kickstarterは3万件のプロジェクトに対して250万人の人々から3億5000万ドルの資金を集めてきた。

 これまで大成功を収めたプロジェクトをひとつ挙げると、ペブルという電子ペーパー製の腕時計だろう。スマートフォンとBluetoothで結ばれ、時計、メッセージなどが表示され、誰から電話がかかってきたのをすぐに確認したり、スピーカーに接続されたスマートフォンで再生する音楽をコントロールしたり、自転車の走行距離をモニターしたりできる。

 このプロジェクトは、目標額の1000倍以上である1027万ドル(約8億2200万円!)をKickstarterで集め、製品を完成させ、今では人気の企業になった。ものすごい大成功である。Kickstarterは、この例のように、ベンチャーキャピタルが投資しないようなニッチな分野と規模に資金を集めるプラットフォームとして注目されているのである。