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 ここ1、2年の間にフィーチャーフォン(従来型の携帯電話で「ガラパゴス携帯(通称ガラケー)」とも呼ばれる)からスマートフォンに切り替えるユーザーが急速に増えました。子どもたちにとってもこの傾向は顕著で、急速なスマートフォンへの移行が始まっています。携帯キャリアがこぞってスマートフォンへの移行を進めているという背景があり、メーカーの出す新製品のほとんどがスマートフォンです。筆者は以前から、子どもたちの“スマホ状況”が気になっていました。インターネット上の有害情報対策用のフィルタリングソフトを発売するデジタルアーツが2012年7月に行ったアンケート調査「未成年の携帯電話・スマートフォン使用実態調査」に興味深い結果が出ていたので、今回はこれに注目したいと思います。

こどものスマートフォン所有率は昨年から倍増

 調査は2012年6月22日~23日にインターネット上で実施され、全国の未成年者(10歳~18歳)と、未成年者を末子に持つ保護者が対象となりました。有効回答数1236で、未成年者と保護者がほぼ半数ずつを占めています。

 2011年12月に実施した、ほぼ同様の調査結果と比較すると、現在スマートフォンを使用している未成年者の割合が、14.4%から30.6%と半年で倍増した点が特徴的です。また、現在はスマートフォンを使用していないが、今後使用したいという意向を持っている人が56.8%を占め、これらを合わせると9割近い未成年者がスマートフォンを所有する予定ということになります(図1)。

図1 利用意向のある子どもたちは9割近い(デジタルアーツ「未成年の携帯電話・スマートフォン使用実態調査」より。以降のグラフも同じ)
図1 利用意向のある子どもたちは9割近い(デジタルアーツ「未成年の携帯電話・スマートフォン使用実態調査」より。以降のグラフも同じ)
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 特に、携帯電話を所有する小学生の13%~15%がスマートフォンだという結果に驚かされます。最近小学生が携帯電話をいじっている姿をよく見かけますが、よく見るとスマートフォンである場合が少なくありません。むしろ、小学生の方が「最初に手にする携帯電話はスマートフォン」という傾向が強いのかもしれません。中学生の26.2%に続いて、高校生では47.6%~54.4%がスマートフォンで、今後使用する意向ありの人を含めれば95%以上がスマートフォン志向ということになります。近い将来、子どもにとって、生まれて初めて操作するパソコンはスマートフォン、という時代が来るかもしれません。

 これらの数値は、いずれも保護者の結果を上回っています。子どもたちの頭の中では「携帯=スマホ」という関係が既に成り立っているのでしょう。