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 私のこのコラムでも何度か取り上げたことがある「FileMaker」と「FileMaker Go」。後者は、データベースソフトのFileMakerを使って作ったテンプレートをiPhoneやiPad上で動かすための実行アプリ(無償)だ。iPadを業務に積極的に活用しようとするユーザーが増えるにつれ、お仕着せのアプリではない独自ソリューションを実現できるプラットフォームとして注目が集まっている。11月下旬、ファイルメーカー(日本法人)はこのプラットフォームを徹底活用したい開発者/ユーザーのためにカンファレンスを開いた。企業ユーザーに浸透し続けている背景とこれから進む道についてファイルメーカーのビル・エプリング社長と米ファイルメーカーのエリック・ジェイコブソン シニア プロダクト マネージャーに話を聞いた。

FileMakerとFileMaker Goでできることとは?

 まず、FileMakerとは何かを簡単にまとめておこう。過去、私のこのコラムでも具体例を上げて紹介しているので、詳しくはそちらを参考にしていただきたい【「iPad用独自アプリ」作成の垣根が下がった】。

 FileMakerは帳票のようなデータを統合的に管理するデータベースソフトであると同時に、特定の検索条件、集計条件を一連のスクリプトとして組み上げ、ボタンやメニュー項目としてきれいに整理・レイアウトされたアプリケーションにまとめることのできる汎用的なプログラムだ。さらに、こうして組み上げたテンプレートはそのまま、iPhoneやiPadに持ち込んで実行させることができるので、あたかも、専用のカスタムアプリケーションを使っているかのようなソリューションを手に入れることができる。ファイルメーカーのWebサイトには概要の分かるページが用意されているので、参考にしてみてほしい(図1)。

図1 iPhoneやiPadでカスタム業務アプリケーションが作れることを紹介しているファイルメーカーのサイト
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 面白いのは、こうしたサイトに置かれているサンプルデータベースを、FileMaker Go 12(無償)をインストールしたiOSデバイスでダウンロードすると、即座にカスタムアプリケーションが使えるようになることだ。前述のファイルメーカーのサイトにたくさんのサンプルが置いてあるほか、日本語のサンプルを集めた「fmgo.jp サイト」がスタートした。iPadやiPhoneでこれらのサイトにアクセスし、直接ダウンロードすると即座にサンプルを動かせる。百聞は一見にしかず。FileMakerの利便性が身近に体感できるはずだ(図2)。

図2 FileMaker Goですぐに動くサンプルを集めたサイト「fmgo.jp」。今後さらに充実して行くという。
図2 FileMaker Goですぐに動くサンプルを集めたサイト「fmgo.jp」。今後さらに充実して行くという。
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 さて、こうしたサンプルを見ると分かるが、FileMakerとGoの組み合わせ、iPhoneやiPadあるいはiPod touchなどのiOSデバイスを使って、現場でのさまざまなソリューションに応用することができる。例えば在庫管理、売上管理、アンケート収集、ダイナミックなカタログ、商品チラシ、資産管理、資材情報などだ。

 しかも、これらのデータは単にスタティックな表示形式ではなく、見やすく複数の表示形式を作り込むことができるうえに、自動処理をスクリプトとして組み込めるから、定型的な情報処理をワンタッチで実行させることもできる(図3)。

図3 fmgo.jpサイトに置いてあるサンプルデータベースの一つ、電子カタログ(寿商会)。こんなアプリが作れる、あるいは作ってもらえる。
図3 fmgo.jpサイトに置いてあるサンプルデータベースの一つ、電子カタログ(寿商会)。こんなアプリが作れる、あるいは作ってもらえる。
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