シリーズ「紙の整理術」第41回は、財布の整理術についてです。紙の整理術とは関係のないテーマと思う人も多いでしょうが、財布の整理ができている人は、だいたいの人が机の整理もできているものです。また、逆のこともいえます。このように、財布と机の状態は比例する、といっても過言ではありません。考え方を変えれば、財布の整理をこまめにするようになれば、机の整理のコツもつかめるようになります。財布も机も、整理の基本は同じだからです。今回は、財布のなかの不要なものを捨て、必要なものをいかに整理、分散すればいいのかについて解説します。
財布に入れるものは、厳選したものだけ
カード類やサービス券、割引券、レシートなどで膨らみ過ぎた財布は使いにくいだけでなく、見た目も最悪です。こんな財布を支払いのときに人に見られたら、だらしがない人、と思われてもしかたがありません。財布を整理するときは机の整理同様、まずは財布のなかのものを出し、必要なものと不要なものに分け、不要なものは捨てることです。つまり、使いやすい財布にするには、必要なものだけを整理しなければならないのです。
財布に入れる必要なものですが、カード類は利用頻度が高いものから順に10枚前後選んでください。そして、利用頻度の高いものからカード入れに収納していき、残りは小銭入れの後ろポケットに入れます。そして、忘れてはならないのは、これらのカード類を使ったあとは元の収納場所に戻すことです。こうすることで、必要なカードをすぐに探せるようになります。
割引券やサービス券などは、頻繁に利用するものだけを財布に入れるようにしてください。ヨレヨレにならないよう大きなものは二つ折りにし、紙幣を入れる内側のポケットに収納します。割引券やサービス券などを何枚も入れる人は、出し入れしやすいようゼムクリップで留めておくといいでしょう。紙幣は外側のポケットに収納し、同じ紙幣ごとにまとめておくと、会計時にサッと支払うことができます。これらのことを実行すれば、財布のなかがかなりすっきりし、必要なものがすぐに出てくるようになります。