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 わが家の携帯通信料は、ものすごく安い。

 どのくらい安いかというと、ダンナと私2人合わせて、毎月50ドル以内。50ドルというと、為替レート通りに換算して4000円くらいである。繰り返すが、これは2人分。しかも、留守番電話サービス込みで、携帯電話を通信モデムのように利用するテザリング料金も込みである。

 なぜ安いかというと、通常のメジャーな通信会社ではなくて、MVNO(Mobile Virtual Network Operator)のサービスを利用しているからである。MVNOは日本語では「仮想移動体サービス事業社」というそうで、日本にもちゃんと何社かサービス会社があるようである。

 さて、わが家で利用しているのは、カナダのTing(ティング)という会社のサービス。MVNOは、他社の通信インフラを利用しており、Tingはスプリントだ。ギリギリの人数で運営し、有名人が出てくるような広告も打たない。ともかく無駄なことにお金を使わず、利用者ごとの売り上げは少なくとも、たくさんの人々に利用してもらって利益を上げる薄利多売のビジネスモデルだそうだ。

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 アメリカにもMVNOはいろいろある。それぞれにプランや課金方法は異なるのだろうが、Tingのいいところは以下だ。

 まず、料金自体が驚くほど安いこと。例えば、通話料金は500分で9ドル(720円)である。テキストメッセージは500件までで13ドル(1040円)、データは1GBで24ドル(1920円)。

 これを、私が昨年まで入っていたAT&Tと比べると、通話は450分までで40ドル(3200円)、データは300MBで20ドル(1600円)、無制限のテキストメッセージが20ドル(1600円)。今やデータの利用料はもっと大きくなっているだろうから、次のレベルの3GBにすると30ドル(2400円)で、まあ毎月90ドルは最低払っているだろう。ダンナのプランはもっと大型だったので、2人で300ドル近くは払うことになる。それが、Tingならたったの50ドルだ。