●「偏差値」と聞くとギクリとする!?
「偏差値と聞いてギクリとするのは誰だろう?」
藪から棒に何を言ってるんだよ。偏差値がどうしたって。
「いやぁ、キミが若かりし頃、ずいぶん偏差値に泣かされたのではないかと思ってね。ま、私の場合は常に70を超えていたけどな」
ふん、母集団に致命的な問題があったんだろう。で、何で偏差値なんだよ。
「いや何、クライアントのウェブサイトに掲載した記事のアクセス数が手に入ったのだ。うちで制作したこれらの各記事の偏差値を求めて、クライアントに報告しようと思ってな」
ほぉ、キミもちゃんと仕事をしているじゃないか。しかも偏差値を求めるなんて、キミもなかなかやるじゃないか。結構、結構。
「ついては頼みがある。この数字から各記事の偏差値を求めてくれぬか」
えっ、私がやるの。キミの仕事だろ。自分でやれよ。
「何を言ってるのだ。これを使えば連載1回分のネタになるではないか。むしろネタ提供料として報酬を欲しいくらいだ」
ちぇっ、相変わらず厚かましいヤツだ。とはいえ、キミの言うことにも一理はある。ネタ提供料はド厚かまし過ぎだが、どれ、偏差値を計算してやろう。データをかしてみろ──。はいはい、これね。じゃ、まず、平均を出そう。偏差値の算出ではこれがスタートになる(図1)。利用するのはもちろんAVERAGE関数だ。
