2013年も変わらずご贔屓のほどよろしくお願いいたしまぁす。
気が付いたら暮れだ年末だと言いっていたのも束の間、あっと言う間に年明けて仕事始めである。
いやぁ早い。
とはいえ、我々は元旦から黒紋付の着物を着て、新しくこさえた今年用の手ぬぐいと前座さんたちに配るお年玉を持って各寄席を走り回るのである。この時間の過ぎる速さに追いつかないのがウチのハードディスクレコーダー。
どんどん時間が過ぎてゆくので、録画したものが溜まっていく寸法になっている。暮れから正月はいい映画やライブ、お芝居番組が多かったのでパンパンである。果たしていつ観るのか。いや観るのだ。安室奈美恵ちゃんのライブだって桑田佳祐さんのカウントダウンライブだってユーミンx帝劇、三谷幸喜さんの文楽だって……いずれも3時間超じゃないかぁ、それに今の全部WOWOWばかりじゃないかぁ。
それだけじゃない。他にもあんな映画こんな海外ドラマも観るんだぜぇ。今年何時間テレビの前に座るのだろうか。楽しみでもあるが観なければイケナイなんてと思うと本末転倒だ。思い立ったらスグ観る。ワクワクしているうちに脳に入れる。これに限る。そのためにもすぐ観るモチベーションを作っておくことも大事なのだ。
そのためにはほんのちょっと音を楽しくすること。
僕はオーディオは好きだが、ホームシアターというものは特に組んではいない。以前、凝ってみたいと思って調べてみたのだが、とどのつまりは家の設計から始めなければいけないことを知り、やめた。まぁ聴きたいものは会場で聴くのが一番なのである。映画は映画館で! それでは元も子もないのでなんとなく手軽で正確に聴こえればいいのかなぁと思っている。
高校生の頃、当時の例外に漏れずスピーカーが好きになり、雑誌「サウンドレコパル」を読みあさって見まねでスピーカーを作ったクチである。確かちょっと変形した形の「スワン」という名のスピーカーだった。しかしそれで聴いていたのは当時はヘビーメタルとAMラジオの深夜放送だった。それも親に怒られるのでかなり小さい音で聴いていた。大人になったら絶対オーディオをそろえるぜぇ!
なんて思っていたが、大人になりカヌーやったり釣りやったりしてウチにいないことが多い。なにせ落語を喋ってスピーカーから声を出す側になってしまった。あっ、スワンは高校生活で終わっていたが、現在は白鳥師匠が側にいた!? 確かに変形した噺家だ……。と無理やり自分を納得させてみた。
興味ないとはいえ、イイ音で楽しみたいという気持ちはある。まぁ手軽にというところが肝。もう十年くらいに前にBOSEのキューブ型のスピーカーを買った。小型のスピーカーが4個組になって、それとは比べものにならない抱えるほどの大きさのウーハーがセットなっているもので型番はFS3-4というもの。これがウーハー以外は小さいながらかなり音がいい。
これをCDプレイヤーとテレビにつなげた。鳴らすにはアンプが必要となる。旧式のものをつないでいたが、テレビとつなげようとなったときデジタルのモノが欲しくなって、アナログに代わり光端子の付いた手軽で小型のオンキヨーのCR-D1というアンプレシーバーがあった。CDも聴けてラジオも付いているという代物だ。それをつなげた。これがなかなかいい感じでこれまで付き合ってきた。このCR-D1はファンも多く、息の長い商品となって、その後CR-D2となり、特別モデルのCR-D2LTDへと進化した。そのたび買い換えようと思いつつ、現役なので今日まで使ってきた。
長年使ってきたこのCR-D1がこのところちょっと調子が悪くなってきたのだ。
思えば相当長く頑張ってくれた。そんな時、CRシリーズの最新が出ていることを知った。CR-555とCR-N755だ。ん~どこが違うのかというと基本スペックは似ているのだが上位のCR-N755はネットワーク再生機能を搭載している点が大きく異なる。パソコンにある音楽をLAN経由で再生できるのだ。またCR-N755はMP3やWMAだけでなく、DSD、FLAC、WAV、Apple Losslessというフォーマットまで対応している。おぉ~!! すっかり知らないうちにCRシリーズが現代に対応するべく進化していた。
そしてちょっとびっくりしたのが「radiko」にも対応しているというところは地味なのかもしれながラジオ好きとしてはとても好感が持てる。バンザ~ィ。もちろんそれとは別にラジオのチューナーは搭載している。ラジオのチューナーダイヤルを回すのは好きだしこれからもダイヤルラジオで聴いてゆくが、映画を観た後にradikoにサクっと切り替えられるのはなんとなく気持ちいい。