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 DropboxやGoogleドライブなど、クラウド上にファイルを保存できるストレージサービスが人気です。これらのストレージサービスにファイルをアップしておけば、スマートフォン等の端末を利用して、出先からもファイルを確認することができます。

 万が一、PCの破損や盗難に遭ったときにも、大切なデータを取り返すことができるのが素晴らしい点です。特に、長年に渡って利用しているPCであれば、不慮の故障に備えて、常にバックアップを取っておきたいものです。定期的なバックアップは面倒ですが、Dropboxなどのサービスでは、パソコンを起動している間にバックグラウンドでファイルをアップしてくれるので、手間いらずです。

 とは言え、個人情報などの大切なデータをストレージサービスにアップしても大丈夫なのでしょうか。セキュリティの問題に関しては、それぞれのサービスで、万全の対策がなされていることでしょう。しかし、インターネットにアップするのですから、アカウントの漏洩や乗っ取りなど、不安要素は常にあるものです。

 そこで、大切なファイルは手元で暗号化してからストレージサービスにアップするのはどうでしょうか。既に、いろいろなファイル暗号化ツールがありますので、それらを利用するのも一つの方法です。今回は、JavaScriptのプログラムを作って、手軽にファイルを暗号化する方法を紹介します。

 今回、ファイルの暗号化に使うのは、JavaScriptからJavaのAPIが利用可能な、Rhinoという実行処理系です。Rhinoを利用するので、Javaのランタイムさえインストールされていれば、Windows/Mac OS X/Linuxでプログラムを動かすことができます。

ドラッグ・アンド・ドロップで手軽に暗号化・複合化できます
ドラッグ・アンド・ドロップで手軽に暗号化・複合化できます
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