タブレットのマルチユーザー利用を心待ちにしていた…
携帯端末が大好きな筆者、スマホのほか、今までタブレット端末も何台か使ってきた。コンパクトで可搬性がいいけれど、画面がちっちゃくて、ゆったり眺めることのできないスマホ。それに比べて、画面の大きいタブレットは、家のリビングでゆっくりWebやSNSをチェックしたり、電子書籍の読書をしたりなどに最適なのだった。
ところが、画面が大きくて使いやすいという半面、なかなかツラいものがあった。それは、筆者とダンナ、といった具合に、家族での共用が難しかったのである。やはり普段はスマホでたまにタブレット、という使い方だと、1人1台のタブレットはもったいない。共用がいいと、ふたりで使っていたのであるが…。
青木家の歴代タブレットは、全てAndroid端末。まあ、ご存じのとおり、Androidを使うには、まずGoogleアカウントを入力する。たいていそれは、メインに使う筆者のアカウント。とりあえず、ダンナに見られて困るようなデータは何もないけれど、自分に来るメールやSNSの新着表示などがダンナに丸見えなのは、ちょっと困るし、ダンナが使っているときに、どんどんそれらの通知が届くのも、なんだか不愉快そう。
もちろん、アカウントを複数入れて、例えばGmailなど、アカウントを切り替えて使うことはできる。ただ、切り替えるときに、相手のアカウントが丸見えなので、プライベートも何もない。Google検索の際の、履歴とか見られてしまうのも、なかなか恥ずかしい。
あと、同じSNSなどログインの必要な会員制サイトを利用する際には、たいていChromeにIDとパスワードが保存されて自動ログインしてしまうため、かなり気を付けていても、ついつい相手のIDでログインしてしまい、「あれ、おかしいな」と、ずいぶん使ってから気付く、みたいなことも多々あった。
とにかく、同じタブレットを共用するのは、こんなふうに「住み分け」に苦労して、いろいろ工夫してもうまくいかなかったのが実状。つまりこれは、1人で複数のアカウントを持っている場合の利用ならともかく、別の人間が同じ端末を共同で使うには、何かと不便、という結論になったわけである。
そんな感じで、レノボのでっかいタブレットは、あまり使わぬまま、ネットオークション行きとなった。けれど、これもオークションで手放した、青木家初代Androidタブレット(日本通信の「Light Tab」)の「ミニタブレット」というサイズがなかなか使いやすかった記憶があり、懲りもせずについ、GoogleのNexus 7の入手に至ってしまった筆者なのである(詳しくはこちらを参照)。
Nexus 7を見たダンナ、レノボでよっぽど懲りていたのか、「もういいからオマエがひとりで使え!」という冷たい態度。「Androidタブレットは、共用には適してないんだヨ」と言いつつ、ひと通り様子だけ見て、あとは無視。まあ、独り占めできてうれしさ半分の筆者ではあったが…。