韓国は2011年6月に「スマート教育推進戦略」を発表し、2014年末までに小中学校で、2015年末までに高校でデジタル教科書を導入する方針を打ち出しました。教室と家庭のインターネット接続環境をさらに高速化し、学校や家庭での自由な利用を視野に入れて整備するものです。1996年から「マスタープラン」に基づいて計画的に教育の情報化を進めており、新しいフェーズであるマスタープラン4の基本概念が同国のスマート教育推進戦略となっています。
2月中旬にソウル市の学校を視察してきました。訪問したのが、あいにく学校の春休みの時期だったため、子どもたちの姿は見ることができませんでしたが、その分、校長先生や教科指導されている先生のお話をゆっくり聞けました。今回は中学校についてお話ししましょう。
ソウル市ヨンサン区にある「ハンガン中学校」には18クラスあって550人の生徒が通っています。1クラスあたりの人数は33名から35名だそうで、国が決めた法律で1クラスが35名以下となっているそうです。この中学校には近くに居住地がある子どもたちが通っています。