次から次へと新しい企画が現れる昨今では、今さらながらになってしまうが、「LTE」である。ロング・ターム・エボリューションの略とのこと。携帯電話の通信規格である。いやぁ進化なのだ。どんなことをエボリューションしてくれるのか。直訳すれば、「長い期日の進化!!??」 ばんざぁい!
そういえば、落語をはじめ、ライブはどんなに進化しても届ける速度ではないなぁ。年末に聴く「芝浜」を100Mbpsでお届け!! あっという間に脳に入るサービス。または、蜷川幸雄氏の名作をこの会場で全て観劇! 耳と脳に毛穴型USBを差し込んで、じゅるじゅるっとデータを流し込む。そんでもって観た気になる。もちろん蜷川さんでなくてもいい。全てのライブがそうなのである。映画はどうか? 黒澤映画を全てを観たつもり脳内ダウンロードとか!!
まぁこういうサービスが今後、あながち絵空事じゃなさそうなので恐ろしい。時間をゆっくりかけるということは大事なことだと思うのだが……。書籍で、名作のあらすじが書いたものをまとめたものが売れているという。最初はしゃれなのかと思ったほどだが、そうでもなさそうだから呆れる。
子供が持っていたので、馬鹿にしながら読んでみたら、フムフムと分かりやすくて、これまで読んだものは忘れてるし、読んでないものも読んでみようと思ったりで、感心してしまう情けなさであった。
調べてみたらこの手の本、子供用だけでなく大人用にもかなり出版されている。まぁいいのか悪いのか。まぁ求める人が多いってことなのだろうか。より早く取り込もうという時代なのだろうか。そうなったら、2分でわかる「古典落語」なんて現実的にありそうだ。あらすじをざっくり喋ること、はたまた喋り言葉の編集に長けた新作落語家だったらできるに違いない。誰かやっているかも。いや、やってなかったら、やってみようと思ってみた自分がこれまた情けない……。
今回はエボリューションなのである、それも携帯電話の。
かなりいろんなところで語られているので、ここで細かく講釈をするつもりはないが、意外に知っている人と知らない人の差が激しい。
会社によって違うようでKDDI(au)とソフトバンクでは「4G LTE」、ドコモでは「Xi」(クロッシィ)と呼んでいる。最新情報だとドコモでは光ファイバーより速い規格「LTE-Advanced」を2015年度中に開始するという…手。
都内を離れた落語会の楽屋でよく仲間同士で「この楽屋は電波どう?」なんて言うのだが、最近はその答えで「LT来てますねぇ~」という若者が現れたりしている。どうやらLTEのエボリューションのEは省略してるようだ。まぁそんなことはいい。
ほかにも「クロッシーにしたんで通話料金が安いっすよ」もう何がなんだか。これはドコモのサービスでXixの契約に「Xiトーク24」というのがあってドコモ同士は通話が定額というプランである。僕の場合はドコモを契約しているので、LTEのサービスが出たときからその速さのことは気になっていたが、使用機種のBlackBerryでは使用できないということを聞いて「そういう速いサービスは世の中に存在してないのだ」と思い込むようにしていた。