2013年3月20日に韓国で発生した大規模サイバー攻撃事件は北朝鮮の関与が疑われている。北朝鮮の韓国に対する威嚇がどんどんひどくなっている中で、4月3日に、国際的ハッカー集団「Anonymous(アノニマス)」が、北朝鮮が韓国向けに運営する体制宣伝用TwitterとFlickrのアカウントを乗っ取ったと発表する出来事があった。
同じく宣伝用サイト「ウリミンゾクキリ(わが民族同士)」のサイトをハッキングし、会員として登録している1万5000件近いアカウント情報を手に入れたとして、4月4日に9001人分のデータ(ID、性別、氏名、メールアドレスなど)をFacebookページ「Anonymous South Korea」で公開したりもした。
アノニマスの「Free Korea作戦」
「Anonymous」は、今回の北朝鮮サイトハッキングを「Free Korea作戦」と名付け、北朝鮮に対して4つのことを要求している。
1.北朝鮮のキムジョンウン(金正恩)は辞任する、2.核兵器の製造を諦める、3.自由民主主義体制に変える、4.北朝鮮の住民が検閲なく自由にインターネットにアクセスできるようにする、の4つだ。
これらの要求に従わないと北朝鮮を相手にサイバー戦争を起こす、と“宣戦布告”している。「Anonymous」は、北朝鮮のサイバー攻撃に関して、自分達は世界平和を望む集団であり、特に米国や韓国政府を支持するわけでもなく、中立的立場であるとTwitterアカウント「Anonymous_Korea」で表明している。