2012年から、Facebookが独自のスマートフォンを発売するという噂があり、韓国でもいったいどんなスマホになるのだろうかと話題になっていた。ところが、2013年4月になって公開されたFacebookフォンの正体は、端末ではなくランチャー(Launcher)の「Facebook Home」だった。韓国のスマホ利用者の間でも「これは意外」という声が上がっている。
ランチャーはスマホのインテリアを変えるというか、自分の趣向に合わせて使いやすく初期画面やアイコンなどを変えられるものである。iPhoneはAppleが決めた画面構成で、利用者は待ち受け画面の写真を変える、アプリを並び替える、ぐらいしか画面をいじれない。Android OSのスマホは端末メーカーごとに特徴のある初期画面(Home)で使いやすさを競っている。利用者がHomeを変えられるランチャーを自由にインストールして使えるようにしているわけだ。
韓国でスマホを買うとまずランチャーを入れる
韓国のスマホ利用者の間では、文字(フォント)やアイコンをかわいくするためのランチャーが人気だ。10~20代はスマホ買って真っ先にするのが、カカオトークとランチャーをインストールすることである。30代以上になると、「ランチャーを使うとスマホの動きが重く感じる」「ランチャーなんて企業の宣伝用に自分のスマホが使われるだけ」という意見が多かった。
世界で10億人以上の利用者がいるFacebookのランチャーには、無料通話機能も付いている。Facebookのアプリを立ち上げるのではなく、スマホで何をするにもFacebookを経由する形になっている。Facebookがスマホのプラットフォームになるわけだ。Facebookは、端末を売るよりも、アプリや広告を流通するスマホのプラットフォームの世界で競争をしたがっているようだ。