何かを調べようとしてインターネットを検索していると、探しているものとは全然関係ないものになぜか奇妙に引かれてしまって、気がついたら、そっちのほうを検索していたなんてことはありませんか? 筆者は、先週、仕事で検索しているときにGoogle検索からWikipeを経由してYouTubeに行き、子供の頃に奇妙に思っていた歌謡曲を見つけ、曲を「通し」で聞くことができて思わずTwitterに報告してしまいました。個人的にはすっきりしたんですが、貴重な時間を浪費しました。
こうした検索における「寄り道」現象は、これ以外にも、TwitterやFacebookなどで紹介されていた記事にあるリンクとか、参照したブログの他の記事とか、結構な頻度で発生します。「発生します」と言うと他人事のようですが、自分でやってるんですよね。はい、反省してます。
仕事で何か調べごとしているとなると、こうした時間もばかになりません。しかし、思いもかけずに、長年の疑問が解決するなんてこともあり、一概にダメというものでもないと思っています。
かといって、気になった記事を全部ブックマークしてもあまり解決にはなりません。ブックマークは、整理されたリンク先情報を扱うのは得意ですが、雑多なページを効率良く管理するようにはできていないのです。しかも、たいていのブックマークは、ページタイトルだけなので、あとから読みたかった記事を探すのが結構面倒です。
そこで筆者は、インターネットのサービスを使って「いま読むべきでない」記事を記録しています。とりあえず、起点となるリンクさえ押さえておけば、あとからリンクをたどることも可能でしょう。また、こうしたページの中には、読んだら「なあーんだ」とガッカリするものもないわけではありません。それでも忙しい時に、ガッカリして時間を無駄にするよりも、ヒマな時にガッカリした方がいいのではないでしょうか。
以前、筆者は、こうしたページの記録に「Read It Later」というサービスを使っていました。同様のサービスは、同じ時期(2007~8年頃)にいくつかあったのですが、このサービスは、ユーザー名にメールアドレスを使わず、匿名のまま利用できるという特徴がありました。
このサービスを使い始めた後、iPhoneやAndroidなどのスマートフォンブームが起こり、こうしたインターネット上のサービスもスマートフォンアプリを使うというスタイルが定着し始めました。
ところが、Read It LaterのAndroid版アプリは、無料版では最後に登録した5~6個だけが表示でき、それ以上見たければ有料アプリを買ってねという方式でした。それほど高い金額ではないと思っていたのですが、スマートフォンアプリの場合、コストをかけるほど使うのかという問題があります。初期のAndoroidやiPhoneは、Webブラウザーが従来のフィーチャーフォンよりもよくはなっていましたが、表示できないページがあったりページが複雑すぎると落ちてしまったりするという問題があり、せっかく読みたいページを登録しても、スマートフォンからは読めないことも少なくなかったのです。そういうわけで、コストをかけるほどでもない、というのが当時の筆者の判断でした。