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 先週、2013年4月15日に米東部のボストンマラソン会場で発生した爆弾テロ事件では、ソーシャルネットワークでいろいろな動きがあった。

 多くの人が集まるマラソン会場で起きた事件だ。犯人探しに役立ちたいと、多くの人々が警察に写真を送ったり、情報を提供したりしたのだが、まずいことも多々あった。その1つはソーシャルネットワークでの「犯人探し」である。事件直後から、人々が撮影した写真を利用して「ソーシャルな分析」が進められたのだが、そのほとんどは間違いだったのだ。

 例えば、ソーシャル・ニュースランキングのレディット(Reddit)では、少し前から行方不明になっているボストン大学の学生が犯人ではないかという説が、まことしやかに広まり始めた。

「4chan」では顔写真を公開する人々も

 テクノロジーのギーク(オタク)やアニメファンなどが多く集う4チャン(4chan)では、数々の人ごみの写真を、それはもう細かく分析していた。「この人物は最初バックパックを持っていたが、その後は持っていない」とか、「みんながマラソンレースに目を向けているのに、この人物はあらぬ方向を向いている」とか、そんな風にしらみつぶしに目を通して、玄人はだしで複数の写真にマーカーをつけたりして公開していた。マークされていた人物は、顔まではっきりわかるくらいだ。

 実際には、それらはすべて間違っていたことが分かったのだが、場合によっては笑い話では済まない出来事でもある。あれだけ人々に衝撃を与えた事件が起こり、みんなが犯人探しに興奮している中、犯人扱いされるようなことになるとものすごく危険だからだ。