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 iPhoneをインターネット接続できないところで使うと、携帯音楽プレーヤーに毛が生えたくらいにしか使えないのはご存知の通り。だから、できるだけインターネットにつなぎたいところだが、海外では日本の通信提供会社との間で定額制データ通信の提携をしている回線を使ってデータ通信をしなければ、1日20万円くらいの高額通信料を払わされる。そのため、定額制適用回線に接続した上でこの機能(データローミング)をオンにするわけだが、米国中西部を旅行した今回の経験では、これがなかなか難しいことが分かった。これから海外旅行をしようという人の参考のために、その体験談の一部をご披露しよう。

ネット接続できなければただの携帯音楽プレーヤー?

 なぜこんなに私がネットワーク接続にこだわっているか、まずは前提条件から押さえて行くことにしよう。海外旅行中なんだからメールやWebページの閲覧などしばらくは棚上げしておけばいいんじゃないの? とお考えの読者も多いだろう。まさにその通り、車で移動中や観光地での散策中にメールを読んだりしていてはせっかくのお楽しみタイムが半減してしまう。うっかり、ビジネス判断を求められたメールを開こうものなら、その回答に数時間取られてしまうこともある。したがって、先方には海外旅行中であることをご理解いただいた上で、回答はホテルに落ち着いた後、Wi-Fi接続した上でゆっくりと返信するか、帰国後に処理するとご理解いただくのが無難な対応だ。

 インターネット接続がないために困るというのはそういうことではなく、日常的なライフサポートが一切できなくなってせっかくの旅行を十分に楽しめなくなることを指している。ネット接続ができないと地図が表示させられない、周辺情報が検索できない、アプリにもよるが辞書検索ができない、旅行経路を記録するアプリのほとんどはネット接続がないと起動すらしない、文字入力に音声入力が使えない、などとにかくほとんどの場面で満足に機能してくれない。音楽再生でも私が愛用している、曲調を分析・分類して再生リストを自動的に作り上げてくれる「Habu」といったソフトなどもネット環境がなければ正しく動作してくれない。気分に合ったベストミックスをいつも楽しみたいのに、アーティスト別、曲名順といった機械的な選曲で我慢しなくてはならない。

 とても興味深いものを発見して、友人や、世界の人と感動を分かち合いたいと思ってもfacebookなどのソーシャルネットワークにメッセージを流すこともできないし、動物や花の名前をWeb検索したり、自動探索サービスで回答を求めることもできない。せっかく最先端の情報機器を持っていながら、その真価を全く享受できない。快適デジタルライフを提唱している私としてはこれは我慢ならない。