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 パソコンやインターネットなどのICT(情報通信技術)を活用するスキルは、今や社会を生きていく上で不可欠となっています。それは社会人予備軍たる学生にとっても同じこと。大学への進学を機に自分のパソコンを購入し、勉学やキャンパスライフに活用し始める学生はとても多いようです。

 大学生活協同組合(以下、大学生協)の中には、そんな学生たちのために、新入生を対象にした独自のパソコン講座を開催している店舗があります。パソコンの初期設定やWindowsの操作の基本、Word、Excel、PowerPointといったOfficeソフトの使い方を解説するオリジナル講座を提供する大学生協は少なくありません。

 日経パソコンは今回、こうした大学生協のパソコン講座と連携して、学生を対象としたプレゼンコンテスト「日経パソコンカップ」を共同開催します。参加するのは、秋田大学、岩手大学、東北学院大学、弘前大学、福島大学、山形大学の各大学生協が提供するパソコン講座の受講生。数名1組でチームを作り、PowerPointを使った5~10分間のプレゼンを実施。各大学生協による学内予選を通じて代表チームを決め、9月に東京で行われる本大会に臨みます。

 プレゼンのテーマは、「IT関連のニュースを大学生に分かりやすく伝える」こと。これらの大学生協のパソコン講座では、日経パソコンの教育機関向けコンテンツサービス「日経パソコンEdu」を副教材として採用しており、日経パソコンEduに掲載されたIT関連のニュースを題材として取り上げます。各学生の興味に従ってニュース記事を選択し、自分なりの調査や分析を盛り込みながら、同じ学生に対して分かりやすく解説してもらいます。

 プレゼン資料を作成するためには、Word、Excel、PowerPointの使い方をはじめ、インターネットから情報を収集するためのノウハウなど、パソコン活用の基礎的なスキルが求められます。そしてポイントになるは、プレゼンの内容を構成する際の、情報を読み解く能力、編集する能力、表現する能力です。同じニュースでも、視点や切り口が違えば、その意味は変わってきます。情報を自分なりに消化し、簡潔にまとめて、相手に分かりやすく伝えることは、大学でのリポート作成や発表でも重要となるでしょう。また、ネット上などで見つけた情報をスライドに引用する際は、出典を示すなど著作権にも配慮しなければなりません。もちろん、実際にプレゼンするときは、相手に強く訴えかけられるように、話し方にも工夫が必要です。いずれも、社会人となってビジネスの現場で活躍するために、学生のうちから身に付けておくべき能力といえます。

福島大学で初の学内予選、「ネット選挙運動」に高い関心

 6月21日には、今大会初の学内予選が福島大学で行われました。福島大学生協のパソコン講座には約130名の受講者がいます。あらかじめ講座のクラスごとに選考会を開催し、選ばれた5チームによる代表決定戦となりました。

 プレゼンのテーマは、5チームのうち3チームが「ネット選挙運動の解禁」。大学1年生といえば、間もなく選挙権を手に入れるという年齢の学生が多いでしょう。それだけに、公職選挙法の改正には強い関心があるようでした。ほかには、「LINEで漫画を読む」ことについて解説した学生らしいプレゼンや、「顔画像から脈拍を計測する技術」について解説した研究者的なプレゼンもありました。どのチームもイラストやアニメーションを上手に使って分かりやすく情報をまとめ、簡潔に説明するプレゼンをしていたので、短期間でよくここまで仕上げたものだと感心させられました。

 その中で見事、福島大学代表の座を獲得したのは、後藤智大さん、千田佑樹さん、鶴崎大輔さんのチームです。ネット選挙運動が解禁されたことについて、年代別の投票率などのデータを示しながら、メリット/デメリット、課題などを解説しました。若者の政治離れが指摘される中で、「20歳になれば、立派な有権者の一人、だから今のうちに政治に関心を」と自分たちの身近な話題として選挙を取り上げ、「そこのあなたも!」と会場にいる学生たちに訴えたプレゼンが、高く評価されました。もちろん、改善すべき点はいくつもありましたが、9月の本大会に向け、ブラッシュアップを期待します。

大学生協によるOffice講座の草分け、目標は「他者貢献」

 今回の予選を開催した福島大学生協は、大学生協による本格的なパソコン講座の草分け的存在です。同生協では、2002年からWordやExcelなどソフトの使い方に関する講座を提供しています。

 「パソコンのセットアップの仕方を教える講習会は、それ以前からほかの大学生協でも行われていました。私たちも同様でしたが、2002年からはセットアップの先にある、WordやExcelの使い方まで教える講座を始めました。学生スタッフを集め、テキストを手作りし、講師も学生が行ったのは、全国で初めてだったと思います」(福島大学生協購買店の柏倉欣弥店長)

 2004年以降は、「学生生活応援講座」と銘打って約20人のスタッフで運営。このころから、東北地区のほかの大学生協でも、セットアップ講習会から一歩進んだパソコン講座が開催されるようになりました。その取り組みは、ほかの地域の大学生協からも注目され、多くの関係者が見学に訪れたそうです。今では、全国の大学生協が、それぞれに工夫を凝らしたパソコン講座を展開しています。

 そして2013年、福島大学生協のパソコン講座は、新たな挑戦を始めました。それが、講座の目標として掲げた「他者貢献」です。「これまでは『自己表現』をテーマにやってきましたが、今後はさらに進めようと考えました。パソコンが使えるというだけでなく、それを『他者貢献』に生かせるようになってもらいたいのです」(柏倉店長)

 例えば、自治体が掲示するポスターを、学生ならではの視点でより分かりやすいものに変えてみる、地元の名店を紹介するチラシを作る、といった地域に貢献できるようなパソコン講座を企画しています。「今期はまだ、講座の中での擬似的な取り組みしかできませんでしたが、次は実際に地域とつながり、地域を活性化できるような講座をつくりたいと考えています」(同)

 そして、今回の「日経パソコンカップ」への参加も、新しい挑戦の一つです。「コンテストという形で競争があることで、受講者のモチベーションアップにつながりました。日経パソコンカップが、大学生協のパソコン講座に新しい風を吹き込むことになりそうです」(同)

日経パソコンカップの概要。日経パソコンの教育機関向けコンテンツサービス「日経パソコンEdu」に掲載されたIT関連のニュースを、それを知らない学生に解説するつもりでプレゼンを行う。福島大学生協では、発表時間を5分と設定した
日経パソコンカップの概要。日経パソコンの教育機関向けコンテンツサービス「日経パソコンEdu」に掲載されたIT関連のニュースを、それを知らない学生に解説するつもりでプレゼンを行う。福島大学生協では、発表時間を5分と設定した
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LINEの漫画配信サービス「LINEマンガ」を取り上げ、そのメリットやデメリットを紹介するチーム。周囲の友人にアンケートを取ると、18%が肯定的に評価したという
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福島大学の代表に選ばれたのは、ネット選挙運動解禁について取り上げた後藤智大さん、千田佑樹さん、鶴崎大輔さんのチーム。若者も政治に関心を持つべきだと訴えた
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大会終了後、学内予選に参加した学生やスタッフ全員で記念撮影。東京行きの切符を手に入れた優勝チームのみならず、皆が今後のさらなるスキルアップを目指す
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