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 以前書いたFacebookの「偽友達リクエスト」はまだ続いている。2013年7月9日にはFacebookから直々に注意喚起の投稿があった。(関連記事:Facebookが注意喚起、“架空の友人”3人以上承認でアカウント乗っ取りリスク

 筆者の周囲では、不審な友達申請を受け取ったという内容の投稿をいまだに散見する。実在の人物と同姓同名、あるいは名前の一部が似たアカウントだと、つい油断してしまうようだ。なかなか巧妙である。ネット上を見ると「私の偽物が出回っていますが、友達申請を許可しないように」とか、「知人と同姓同名だったので一時は許可したが、知人ではなかったので友達から外した」という書き込みもある。

 こうやって気づくならまだいい。曖昧な記憶で「あの人かな」と安易に友達申請を承認してしまうと、Facebookが指摘するように乗っ取られてしまう危険性がある。実際にアカウントを乗っ取られると何が起きるか。トレンドマイクロのセキュリティブログには乗っ取られたアカウントのその後の動きが報告されている。

巧妙に電話番号などを聞き出す手口

 これによると、乗っ取られたユーザーからその友達へとメッセージが送られることがあるらしい。メッセージには「友達の撮影作品」としてURLが示され、クリックを促される。クリックした先には「投票フォーム」らしきものがあり、なぜか携帯番号の記入欄まである。この例では悪者は友達を装い、携帯電話番号を聞き出そうとしているというわけだ。

 しかし、おかしいではないか。最初に送られるメッセージの日本語が変なのも気になるが、筆者なら「写真の人気投票になぜ携帯電話番号を入力する必要があるだろうか」と疑う。「重複投票を防ぐため」という理由を示されたとしても、携帯電話番号を渡してもいい相手かどうか考える。“人気投票”の主催者が信用ある組織なのかどうか、と。

 今回の件に限らず、一度立ち止まって筋が通っているか確認すること、時には疑うことも重要である。この種の「ネット詐欺」には必ず不審な点があるはずだ。

 もし自分のアカウントが第三者に乗っ取られてしまったら、被害は本人だけではなく、その周囲にも及ぶことも忘れてはならない。「私は不審な友達申請には応じないから大丈夫」と思っていても、安心はできない。友達が乗っ取られてしまったら、友達のふりをした悪意ある第三者が、あなたに直接コンタクトを取ろうとするかもしれない。

 想像してみてほしい。友達からのメッセージで、クリックした先が著名なWebサイトを装っていたらどうだろう。そのとき自分はだまされないと言い切れるだろうか。