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●まずは強調表示のための仕込みから

 Excelには、条件に合致したときだけ指定した書式にする「条件付き書式」機能がある。グラフでも、例えば最大値や最小値のデータを強調表示とかにできたら便利だろう。

 そこで図1見てもらいたい。ここではA1:B12を用いて折れ線グラフを作った。今回はこの折れ線グラフの最大値を強調表示にしたいと思う。その仕込みとしてC列に「最大値」という列をとり、C2に「=IF(B2=MAX($B$2:$B$12),B2,NA())」と数式を置いた。

グラフに最大値を表示するための仕込み作業
図1 グラフに最大値や最小値を表示するには仕込みが必要になる。まず、C2に「=IF(B2=MAX(\$B\$2:\$B\$12),B2,NA())」と入力した。これは「B2がB2:B12の範囲にある最大値と等しければB2を、等しくなければ#N/Aを返せ」という意味だ
図1 グラフに最大値や最小値を表示するには仕込みが必要になる。まず、C2に「=IF(B2=MAX(\$B\$2:\$B\$12),B2,NA())」と入力した。これは「B2がB2:B12の範囲にある最大値と等しければB2を、等しくなければ#N/Aを返せ」という意味だ
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「ん、久し振りに関数の登場だな。くぅー、懐かしいや」

 IF関数は「=IF(論理式、真の場合、偽の場合)」という構造で、今回の場合だと「B2=MAX($B$2:$B$12)」つまり「B2がB2からB12の最大値と等しいならば」が「論理式」に相当する。MAXも関数の一つで、括弧内に指定した範囲から最大値を返す関数だ。

 そして、この条件が真の場合にはC2に「B2」を返し、偽の場合には「NA()」を返す。これがこの数式の意味だ。

「NA()も関数の一つかね」

 そうだ。これはNA関数といって、「使用できる値がない」という意味の「#N/A」を返す関数だ。とにかくC2にこの数式を打ち込んだら、C12までコピーする。「MAX(B2:B12)」を「MAX($B$2:$B$12)」と絶対参照にしたのは、コピーしても参照先がずれないようにするためだ。結果、最大値がある5行目のC5には「19,179」が返り、それ以外は全て「#N/A」になった(図2)。

最大値を特定する
図2 C2の数式をC12までコピーした。これでC列にはB2:B12の中の最大値、それ以外には「#N/A」が返る。今回の場合、B5が最大値だからC5には最大値の「19,179」が返り、それ以外は「#N/A」になる
図2 C2の数式をC12までコピーした。これでC列にはB2:B12の中の最大値、それ以外には「#N/A」が返る。今回の場合、B5が最大値だからC5には最大値の「19,179」が返り、それ以外は「#N/A」になる