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 みなさん、夏休みどうしていましたか? 俺は、実家のある新潟県上越市で、毎日地元の友達と海にプールに居酒屋にと繰り出し、日焼けと酒焼けで真っ赤になってしまいました。もう着物の似合う顔の色ではありません。

 まあ、実家にいるのだから年老いた両親と過ごすことも多く、まだまだ大丈夫だと思っていたけど、確実に老いが来ているな? と実感したよ。確かに親父は84歳でおふくろは78歳で、間違いなっく年寄りなんだけど、おふくろは上越7不思議と言われるくらい若く見えて、バリバリにフラダンスやオカリナ演奏、町内の婦人会で活動している。親父も一時は酒ばかり飲んで危なかった時期もあったんだけど、今は謡のサークルの会長を任され、バスで市民プラザまで通い、大勢の人を指導したり交流したりで生き生きといしている。事務仕事なんかも任されたみたいで、そのため最新のパソコンを買い、Excelで名簿なんか作っているのを見ると「この年でやるなー」なんて思っていた。

 だけど1週間ほど一緒に暮らして、物忘れが激しくなったおふくろや酒を飲むとロレツが回らなくなり夜8時には寝てしまう親父を見ていると、離れて暮らす子供としてやっぱり心配だ。

 帰省して俺と同じ思いをした人もいるんじゃないかな? 本当は一緒に暮らすのがいいのかもしれないけど、住宅事情や嫁さん事情があったり、生まれ故郷から離れたくないという人もいたりするでしょう。そんなある日、おふくろが「今日、驚いたわよ。フラダンスのお友達が『長男が仕事で失敗したからお金300万円を送って欲しい』って電話で言われたんだって。それで怪しいと思って電話切って長男に電話かけたら『そんな電話知らない』って言われたんだってさ。こんな田舎にもオレオレ詐欺が来るんだね~ってみんなで感心しちゃったよ」って感心してる場合じゃないでしょう、お母さん。やっぱり離れて暮らしている両親を持つ子供に取って親の健康と同じくらい心配だよ。最近じゃその被害も増加してるらしいからね。だからこのコラムで、何度かデジタルの力を使ってどうにか防止できないかを提言してきたよね。

 新聞を見ていたらうれしい記事が出てました。ベンチャー企業のトビラシステムズが開発した、ブラックリストに載っている電話番号からかかってきた電話を自動で遮断してくれるシステムです。振り込め詐欺で使われた電話番号からの着信をトビラシステムズが開発したデータベースと照合して、迷惑電話の場合は着信音を鳴らさないという仕組みだ。不審な電話がかかってきたら専用ボタンでトビラシステムズに通報して新たに登録できる。

 実はこのシステムは2年前にすでに開発されていたのだが、装置とデータベースの通信にインターネットを使うので、インターネットとPHS回線で通信できる迷惑電話チェッカー<WX07A>というウィルコムが販売する製品にトビラシステムズの迷惑電話データベースを提供することになったという。

 俺もデジタルコラムを書いていつも思うけど、お年寄り、特に地方の老人で携帯電話以外でインターネットにつながる環境をもっている人はそう多くない。実際うちの親父もパソコンはあるがネットにはつないでません。PHS回線で通信を無線化することで、ネットにつなげる環境がないお年寄りにもサービスを広く展開できるというわけだ。

 あいも変わらず新聞には1000万円騙された、2000万円騙されたという記事が載っている。なのでおふくろに「この機械を取り付けよう。俺が費用を出すから」と言ったら、ゲラゲラと笑いなら「うちは絶対に大丈夫」と言うではないか。

「母ちゃん、絶対なんて言って騙される人が多いんだよ。付けた方がいいから」
「心配いらないよ。だってうちに金ないもの。いつ死んでもいいように年金きっちり使っているからね」
「それじゃ何かあった時に困るだろう」
「心配ないよ。だって私はお前という銀行からいくらでも引き出せるからね。だからこれからもしっかりと稼いでおくれよ、ひひひひ」

 かあちゃん、残念ながら、俺という名の銀行は残念ながら破産寸前です。