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 前々回、オンラインショッピングで買うなら、情報の再入力が少ないサイトが安心、という話で購入してしまったボーズ初のインイヤー型ノイズキャンセルイヤホン「QuietComfort 20i」。思った以上の静けさ、しかも、音質は低域から高域まですんなりと伸び切った混ざり気なし。しかも、iPhone(iOS)に最適化されたリモコンを装備しているから、曲のコントロール、Siriの呼び出し、電話の送受信も楽々。長きにわたってノイズキャンセル型ヘッドホンの遍歴をたどってきた私にとって、ついに満足できる製品に巡り合ったな、という感じだ。

静寂さと、音の伸びやかさを求めて幾千里

 ボーズの製品説明ページには「ボーズ史上最高の“静寂”がついに耳の中に」とある。これまで、ノイズキャンセル型ヘッドホンやイヤホンを取っ換え引っ換えしてきた筆者には半信半疑のところがあった。外部の音を逆位相にして再生することでノイズを相殺するというのが基本原理だが、騒音には周波数の違い、衝撃音あるいは継続的なノイズといろいろあって、なかなかスパッとは消えてくれない。しかも、メーカーがユーザーの安全のために人の声などを含む周波数帯の音は通すように設計するという提供側の余計な「親心」で、中途半端な製品に仕上がっているものも多く、これまで、満足できる製品には出会えなかった(図1)。

図1 これまで、いろいろノイズキャンセルヘッドホンを使ってきた。左からゼンハイザーのオープンエアータイプのヘッドホン「PXC 250」、ソニーのウ~~ン何だっけかな、オーディオテクニカのBluetoothノイズキャンセルイヤホン「ATH-BT04NC」。これだけはリモコンが使える。右端はソニーの「MDR-NC300D」。騒音低減率約98.4%と言っているが、気になるノイズは消しきれていない。
図1 これまで、いろいろノイズキャンセルヘッドホンを使ってきた。左からゼンハイザーのオープンエアータイプのヘッドホン「PXC 250」、ソニーのウ~~ン何だっけかな、オーディオテクニカのBluetoothノイズキャンセルイヤホン「ATH-BT04NC」。これだけはリモコンが使える。右端はソニーの「MDR-NC300D」。騒音低減率約98.4%と言っているが、気になるノイズは消しきれていない。
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 電車や航空機の中で消えてほしい騒音が「安全のために」中途半端にしか消えていない製品や、音がむやみにこもったり、ボンボン響いたりするものが多く、どうも、私の好みに合わなかった。音質の面で、最も良いと感じた製品は写真の一番左に写っているゼンハイザーの「PXC 250」だ。使い過ぎて、ご覧の通り、耳当ての部分はボロボロになってしまうくらい使い込んだが、オープンエアータイプのために、ノイズキャンセル能力と低音の迫力に欠けるところがあって、もう一つしっくり来なかった。しかも、リモコンや電話用マイクなどは付いていないため、iPhoneで音楽を楽しんでいるときに電話がかかってきたりすると、あわてふためくことになる。右端のソニー、「MDR-NC300D」はかなりのノイキャン性能だったが、無理に音作りをした感じが強く、クリアな音を楽しめなかった。右から2番目のオーディオテクニカ、「ATH-BT04NC」はBluetooth接続だけに、リモコン機能、電話機能などは充分に機能して便利に使えた。しかし、ノイズキャンセル性能と音のバランスがしっくりしないのとBluetoothが切れたときに手間取るなど、これも日常の持ち歩きグッズにはならなかった。

 頭からかぶるタイプの製品はたくさんあるが、汗だくになるのはどうしてもなじめない。