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 日本国内におけるデルのPC事業が好調に推移している。

 IDCジャパンが発表した2013年第2四半期の国内PC市場動向によると、市場全体は前年同期比12.5%減の337万台。そのうち、ビジネス市場は前年同期比7.2%増の191万台とプラス成長になったものの、家庭市場は前年同期比29.4%減の146万台と大幅な減少となった。

 その中でデルが1人勝ちの状況となっているのだ。

 同調査によると、デルの販売実績は、全体で20.4%増と、市場全体が落ち込む中で大幅な成長を遂げた。内訳を見ても、ビジネス市場向けでは25.2%増と大きく成長。家庭市場向けでも2.7%増となり、上位5社の中では唯一、ビジネス市場向け、家庭市場向けのいずれもが前年同期比プラスとなった。

 問題は、これが一時的なものなのかどうかという点だ。今回の場合、円安の影響を価格へ転嫁した企業が多かった中で、デルは依然として低価格戦略を推進。これが好調の原因となった。8月に入ってから一部製品で価格が上昇しているモデルもあり、これが今後のデルのシェアにどう影響しているのかが気になるところだ。

 もうひとつ、一部の顧客満足度調査で、デルの評価が高まっているという結果についても注目しておきたい。

 『日経コンピュータ』(日経BP社)が2013年8月22日号で掲載した「第18回顧客満足度調査」では、デスクトップPC部門でデルが昨年の4位から1位に躍進。ノートPCでは6位から5位へと順位を1つ上げた。外資系PCメーカーの中ではいずれも首位だ。デスクトップPCで顧客満足度が高かった理由は「ハードの価格」と「保守サービスの料金」の評価が高い点が貢献している。

 一方、『日経パソコン』(同)の調査では、まだデルの評価は低いままだ。同誌が2013年9月9日号に掲載した「パソコン満足度ランキング」では、デスクトップPCではデルが最下位の評価。そしてノートPCでも最下位となった。デスクトップPCではコストパフォーマンスの高さでこそ、2位と高い評価を得ていたのだが、サポート満足度、デザインの満足度、操作性・使い勝手の満足度、性能・機能の満足度といった項目で下位となったのが原因だ。

 前者が法人相手、後者が主に個人を相手にした調査という違いはあるにしても、同じ企業の製品でこれだけ評価に差が出るのも珍しい。