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 肌身離さないもの、現代では、おっかさんにもらったお守り……、家族の写真……、それもこれも内包する!? スマホだろうか。こと時計においても、あるときは、時を確認する現代の懐中時計にもなるし、あるときにはアラームをセットして枕元に置く目覚まし時計にもなる。

 そう、今回は時計。なかでも腕時計ッス。

 みなさま、まいてますかぁ。

 そんな僕は、大学生の頃はダイバーズウォッチに憧れて、ソレもどきを腕に着けていた。もっとも潜らないから、それで事足りた。大人になったら必ず着けるものだと思っていた腕時計を、携帯電話が登場した頃から着けなくなった。

 周りにも、蒸れるから、重いから、邪魔くさい……などの理由で着けない人も多かった。しかしキャンプや海外に行くときなどは、安いクォーツの防水時計を着けていたなぁ。結構活躍してくれた。電池が切れてそれっきりで、どこにいったのか分からないものも多い。

 我々、時々舞い込んでくる講演の仕事というものがある。好きなアウトドアや旅の話をするここともあれば、落語の歴史や江戸時代の庶民の知恵などを喋ることも多い。噺家が江戸時代に詳しいわけではないのだが、依頼がある。僕などは、断るのが悔しいので、一時期、懸命に勉強した。だから今はそこそこ詳しいでっす。はい。その講演のときに時間が分からなくなるので、演台の脇に時計を置くためにアナログ腕時計を買った。針が見やすいからである。目安である。

 これが思いのほか便利だった。

 よし! それなら普段から着けてみようかなぁと思い始めて数年前、オリエントの時計を購入。こちらは日本の時計会社で機械式時計を得意とする老舗の会社。我が国の時計といえば、セイコー、シチズン、そして機械式のオリエントなのだ。オリエントスターのアンティークなもの。装いもかっこよかった。復刻版となっていた。5万円くらいのもの。5000円以下の時間が分かればいいクォーツしか持ってなかった僕には大きな買い物だった。

 地方での長い高座のときでも高座マイクの横にさりげなく置いて大活躍した。ラジオ生放送や落語収録本番などのきっちりした場では、ちゃんとした時計があるのだから、それ以外では機械式アナログ時計が実にしっくりきた。

 なんとなぁく、アバウトで生きてる僕などには、合ったのかもしれない。なんたって電池代がかからない。腕を振ればいいのだ。これがよかった。腕を振ればぜんまいが巻かれる仕組みである。オリエントの機械式時計には充電ゲージが付いており、作動時間があとどれくらいと分かるようになっている。

 これで永遠だと思ったら徐々に大きくずれるようになってきた。調べてみると分解掃除をしなければいけないらしい。俗に言うオーバーホールである。カメラでも時計でも定期的な掃除をすることで使い続けることができるのである。早速出してみる。