以前、本連載でWindowsのテキストエディタ「Mery」のマクロの作り方を紹介しました。その際にも説明しましたが、今やJavaScriptはWebブラウザー上だけでなく、Webサーバーで動かしたり、パソコンの様々な処理を自動化したりと、いろいろなビジネスの現場で利用されています。
今回は、Windowsで多くのユーザーに支持されているテキストエディターである「サクラエディタ」のJavaScriptマクロの作り方を紹介します。好みや業務要件などに応じて「Mery」などと使い分けるといいでしょう。
サクラエディタは、オープンソースで開発されているテキストエディタです。カスタマイズ性に優れているのが特徴で、さまざまなコマンドにショートカットキーを割り当てたり、右クリックメニューのコマンドを選ぶことができます。プログラミング用途の機能も充実しており、言語の構文に応じた色分け表示や、アウトライン解析したり補完入力ができます。そして、本連載で扱う理由でもあるのですが、JavaScriptでエディタを拡張するマクロを書くことができます。
サクラエディタは以下のWebサイトからダウンロード・インストールできます。
サクラエディタでマクロを登録する方法
サクラエディタにマクロを登録する方法を紹介します。いろいろなところでサクラエディタのマクロが配布されています。そのように配布されているマクロや、自分で作ったマクロは、エディタに登録してから利用します。
例えば、以下のテストマクロをサクラエディタに設定する方法を紹介します。以下の1行のプログラムを、ファイル名「test-macro.js」という名前で保存してください。
Editor.InsText("マクロから、こんにちは。");
そしてサクラエディタを起動して、メインメニューの「設定>共通設定」をクリックします。「マクロ」タブを開き、マクロを保存するパスを確認します(あるいは自分の好きなパスに変更します)。それから、エクスプローラーで、マクロのパスを開いて、そこに、先ほどのJavaScriptファイル「test-macro.js」を保存します。
そして、再度「設定>共通設定」の「マクロ」タブを開きます。それから、以下の図のように、画面の下方にある、名前欄に「test-macro」と、そして「File」欄の右側にある▼ボタンを押します。すると「test-macro.js」が選択候補として表示されますので、これを選択します。最後に、「設定」ボタンを、その後「OK」ボタンをクリックします。
マクロを実行するには、メインメニューから「ツール>登録済みマクロ>test-macro」を選んでクリックします。