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 先だって2013年9月26~27日に米サンフランシスコで開かれたエバーノート(Evernote)の開発者会議「EC3」。「Remember Everything(すべてを記憶する)」ために役立つツールを作る同社が、コンピュータやインターネットの中だけの世界から飛び出して、現実的な世界にまでその考え方を広げていこうとしていることが分かって、ちょっと面白いものだった。

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 今回の発表のメインは、ポストイットを写真で取り込み、そこに書かれたメモをデータとして分類して、後に検索可能にするような仕組みなどだ。共同開発したかばんや財布、果ては靴下まで売り始めたのには驚いた。

 その靴下は、足の部分が5種類のストライプになっているが、ふくらはぎはすべて黒色。ウィークデーの5日間、左右同じ靴下を探すのに苦労しなくて済むようにデザインされたものだ。たとえ左右色違いの靴下を組み合わせてしまっても、ストライプ部分は靴に隠れて、ズボンの下からチラリと見える部分は黒でしかない。いや、左右が違っているのが「おしゃれ」と見えるようなデザインですらある。実にうまく考えられている。

「大変な思いをする時間を削る」

 「なぜ、靴下を?」という質問に、エバーノートCEOのフィル・リービンは「確かに手を広げすぎに見えるかもしれませんが」と断った上で、こう言った。「毎日、たとえ20秒であっても、みんなが大変な思いをする時間を削るのに役立つことならばやりたい」。

 これはかなりの「ライフハック」ぶりだ。確かに急いでいる朝、マッチする靴下を探すのは一苦労。それがイヤで同じ靴下ばかり何十足とそろえている人もいるが、このエバーノート製靴下ならば、機能上も簡便で楽しさもある。

 同じく今回発表されたかばんも、側面が三角形になっていて安定しており、コンピュータの出し入れが簡単な上、中もよく見通せる。こんなかばんを使っていると、1日80秒ぐらいは節約できるだろう。

 リービンは、どうやって仕事と生活を向上させようかと日々頭をひねっている。彼の言葉に耳を傾けていると、なかなかに刺激的なものがあった。発表会と記者インタビューから抽出して、ここで「ミニ語録」を作ってみよう。