大学の講義をネットを通じて無償公開し、修了者には履修証を発行する「MOOC」(ムーク)、あるいは「MOOCs」(ムークス)と呼ばれる取り組みが広がっています。MOOCは、従来の高等教育の学びのスタイルを大きく変える可能性を秘めており、世界の有名大学の参入が相次いでいます。MOOCは、いずれも米国発の「Coursera」「edX」「Udacity」の3種類のサービスが先行しています。国内では、東京大学が2013年9月にCourseraでの授業の配信を開始。2014年春には京都大学が、edXで配信を始める予定です。
PC Onlineに掲載したMOOC関連の記事をまとめました。MOOCの最新事情の理解にお役立てください。
- 世界最良の授業はWebから来る――「オープン教育」
- Facebook/Twitterをしのぐ勢いでユーザーを集める「Coursera」とは
- 東京大学が無料の大規模公開オンライン講座(MOOC)を9月開講
- 京大がMOOCに参入、「edX」にて講義の無償配信を開始
- 名門大の講義を日本語で――Courseraが日本語字幕付き講座を配信
- 大学は“印刷革命以来の変革期”に――PCカンファレンス開幕
- インターネット講義(MOOC)受講生の“悲惨な”テスト合格率から学ぶこと
- 大規模オンライン講義「MOOC」は、世界中の若者に就職のチャンスをつくれるか(WIRED.jp)
日経パソコンは、MOOCなど、ICT(情報通信技術)を活用した新しい教育の形について解説した電子書籍も発行しています。併せてご覧ください。
10年後の教室 山内 祐平 編
私たちは今まで、「紙と鉛筆」を使って勉強をしてきました。しかし、これからの子供たちは、「コンピューターとインターネット」を使って学ぶようになります。ICT(情報通信技術)によって、教育の形はどう変化していくのか――。東京大学大学院情報学環の学生による研究調査リポートを基に、世界各国で進められているプロジェクトや研究成果を紹介しながら、教育の未来を検討します。