富士通が10月18日から発売したPC秋冬モデル新製品は、「こだわり」と「わりきり」を明確にしたラインアップといえそうだ。
では、何が「こだわり」で、何が「わりきり」なのか。
例えば、「こだわり」のひとつが、A4スタンダードノートPC「LIFEBOOK AH77/M」の裏面デザインである。
LIFEBOOK AH77/Mは、ネジが1つもないフラットなアルミニウムのデザインを採用。ヒンジ部を丸みを帯びたデザインとして持ち運びにも適した形としているのが特徴だ。
一般的に、A4スタンダードノートの場合、持ち運んだとしても家庭内の部屋から部屋という場合が多い。外に持ち出すということは、日本のユーザーの場合は、ほとんどないといってよかった。そのため、あまり裏面デザインは気にされていなかったともいえる。
しかし、今回のLIFEBOOK AH77/Mは、それでも裏面のデザインにこだわった。「欧米市場ではA4ノートを持ち運ぶというニーズもある。それとともに、家庭内をちょっと移動するにしてもデザイン性に優れた製品ものは気分がいい。そうしたところにこだわった」と語る。
富士通が、スタンダードノートでここまで裏面デザインにこだわったのは初めてといってもいいだろう。
2in1型のUltrabook「ARROWS Tab QH77/M」でも同社ならではのこだわりがある。ARROWS Tab QH77/Mは、同社が長年に渡って取り組んできたタブレットのノウハウを活用した製品。12.5型フルHD(1920×1080ドット)液晶を搭載し、これを着脱してタブレットとしても利用が可能となっている。
ここでのこだわりは、内部の熱を排気する排気口部が密閉されていない構造とし、ファンも防水仕様となっている点だ。
ある富士通関係者は、「仮に本体が熱くなったら、本体丸ごと水に浸けてもらえば一気に冷える究極の水冷方式」とジョークを飛ばすが、同社の防水への新たな挑戦として注目されるものといえよう。
そのほか、タブレット向けに数多くのアクセサリーを用意したのも「こだわり」のひとつだ。
タブレット用ショルダーストラップ、ハンドストラップ、スマートカードリーダーなどを用意し、法人ユースにおいて、タブレットをさまざまな用途で利用できる環境提案にも余念がない。