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 データのバックアップを取るときに、データを圧縮してからハードディスクに保存しているという方も多いでしょう。ところが、いざ、バックアップから取り出したいというときに、わざわざ解凍して中を確かめるという作業を繰り返さなければならないこともあります。そこで今回は、ZIPファイルの中から、PDFファイルなど任意形式のファイルだけを選んで解凍するという便利ツールを作ってみます。

 前回は人気のJavaScript処理系のnode.jsを使ったプログラムを紹介しました。node.jsには、いろいろなライブラリが用意されており、npmというパッケージマネジャーを利用することで手軽にライブラリ(モジュール)をインストールすることができるので便利です。今回も、ZIPファイルの解凍のために「node-zip」モジュールを利用します。

ZIPファイルからPDFファイルを取り出したところ。
ZIPファイルからPDFファイルを取り出したところ。
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プログラムについて

 今回のプログラムは、こちらからダウンロード(135-program.zip)することができます。

 なお、今回のプログラムを利用するには、node.jsがインストールされている必要があります。node.jsのWebサイトからインストーラーをダウンロードして、インストールを行ってください。それに加えて、今回はnode-zipモジュールを利用します。Windowsのコマンド プロンプト(Mac OS Xではターミナルアプリ)を起動して、下記のように入力してインストールします。

npm install node-zip
Windowsの場合

 プログラムを実行する方法ですが、WindowsではZIPファイルを「zipExtractor.bat」にドラッグします。すると、ZIPファイルに含まれるPDFだけを取り出して、ZIPファイルのあるディレクトリに展開します。

Mac OS Xの場合

 Mac OS Xの場合は、ターミナルアプリを開いて、下記のコマンドを入力してプログラムに実行権限を付けてください。

chmod 777 zipExtractor.js

 続けて、ターミナルから、ZIPファイルを引数に指定して実行します。

./zipExtractor.js (ZIPファイルのパス)