10月24日に公開したLong and Winding Macの記事、「もうOfficeは不要? マイクロソフトへの強烈なアタック」中に、日本では既存のiWorkユーザーは有料アップデートになるとお伝えした。しかし、実際には認証サーバーの動作に不都合があっただけで、無料でアップデートできることが判明した。
米国で発表されたプレスリリースによると、「Mavericksを使っている既存のiWorkユーザーも無償でアップグレードできる」と書かれているのに、iWorkインストール済のMac(Mavericksアップデート済)でMac App Storeを訪問すると、iWork 3本に各2000円の表示が出てきた。アップルの方針と異なるのではないか、とアップル(ジャパン)に確認したところ、「旧iWorkユーザーのアップグレードは2000円。間違いない」との回答を得て記事を公開した。
iWork and iLife for Mac come free with every new Mac purchase. Existing users running Mavericks can update their apps for free from the Mac App Store. iWork and iLife for iOS are available for free from the App Store for any new device running iOS 7, and are also available as free updates for existing users. GarageBand for Mac and iOS are free for all OS X Mavericks and iOS 7 users. Additional GarageBand instruments and sounds are available for a one-time in-app purchase of $4.99 for each platform.
ところが、その後、FacebookなどのSNS、あるいはアップルユーザー同士でトラブル対策を相談しあう「アップルサポートコミュニティ」の「ディスカッション」などで、言語環境を切り替えるだけで無料アップデートができることが判明した。
具体的には、こうだ。
Macの標準言語設定を「英語」にした後、再起動し、Mac App Storeにログインすると、Macのシステム基本環境が英語になって起動する。システムの表示がすべて英語になってしまうので、戸惑う人も多いだろうが、日ごろ見慣れたメッセージが英語で出ているだけなので、慌てる必要はない(図1)。
システムを英語優先で立ち上げてApp Storeにログインすると、すでにiWorkをインストール済みのユーザーの場合には「Update」の表示が出る。Macにインストールされていない状態では、新規購入の「2000円」が表示されるので、パッケージ版を購入したユーザーは再度インストールしておこう。
こうして無償アップデートした後は、言語環境を日本語に戻しても正常に動作する。また、「購入済」として認識されるので、アップデートも正常に行われる(図2)。