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 「時は残酷なものだ」は有名なお芝居のセリフだったであろうか? 小学校時代の初恋の人に3年前、大阪繁昌亭で会ったとき、このセリフをかみしめた。あのスレンダーでピチピチお肌は違う意味でピチピチになり、スレンダーなしわが目尻にくっきり刻まれていました。でも、それは仕方がないよ。お互い47歳なんだから。俺が小学生の頃の47歳なんて、もうじじい呼ばわりされでもおかしくないからね。

 でも、「時」が味方することだってある。ワインは時がたつにつれて熟成され美味しくなり、俺の作る創作落語も芸の円熟期を迎え名作となる。えっ? 俺の落語は時間がたったら腐って落ちる? おいおい、未来の人間国宝になんてことを言うんだい。

 さて、ざれ言はこのくらいにして本題に入ろう。

 俺の相棒、GALAXY Note II、愛称ノーニちゃんを使ってはや1年近く、今日まで満足しています。フリーズすることが少なく、バッテリーの持ちも以前使っていたスマホに比べて断然いい。サクサク動くし、何より大画面なので目の悪い俺には最適。ドコモからiPhoneが発売されたが全く動じませんでした。

 このコラムだって新幹線の中でノーニちゃんでどれだけ書いたことか。画面縦持ちで両手でつかみ、左右の親指でフルキーボードにサクサク打てば移動時間でずいぶんとはかどる。簡単なイラストはSペンで書けるしマップから地図を切り取りクリップボードとしてメールに貼り付けることだってできる。俺にとっては永遠の友だと思っていた。

 それが最近、GALAXY Note 3が出たことを知り、動揺している。なんと画面サイズが5.5型から5.7型になったのに、スリムなったってどういうことだ。確かめるべくドコモショップへ行って、手に取ってみました。

 本当にスリムです。ノーニちゃんをズボンのポケットに入れ、電話がかかって取り出そうとすると引っかかってあたふたし、電話が切れてしまうことがよくある。実は仕事中だったり電車で移動中だったりでなかなか電話に出られないので、すぐに留守電になるよう7コールで切り替えるように設定してある。

 まあ7コールならすぐに出れば余裕なのだが、幅が広いのでちょっとでもポケットの位置が悪いと引っかかってしうのだ。

 それがわずか1.4mmでも持った感じがスリムなら引っかかることも少ないだろう。そしてCPUも1.6から2.3GHzクアッドコア。RAMが2GBから3GB。ノーニちゃんでネット検索していると「現在開いているページが多すぎて、これ以上開けません」とよく表示される。でも最新CPUならもっとサクサク開けるでしょう。

 って満足しているって言ったくせに、不満タラタラじゃないの! ノーニちゃんがかわいそう。

 これが「時は残酷なものだ」なんです。1年ほど前に最新最高だった機能も今では古くなってしまう。特にデジタル分野はそれが顕著で、今、これほど誉め称えているGALAXY Note 3だって2年もたてば古びているでしょう。そんなことは分かっているけど、今、自分が持っているスマホ以上の高性能、そして使い安さを知ると欲しくなってしまうのがデジタル芸人の宿命です。だってSペンが筆圧感知できるんだよ。強く押せば太くなり軽くサッと流せば細くなる。