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 ドコモのスマートフォンは、ドコモショップで手続きすることで、ドコモ以外のSIMを使える「SIMロックフリー」にすることができます。国内ではSIMロックフリーといいますが、米国など海外では、「Unlock」「Unlocking」という表現を使います。「SIM Free」でも通用しないこともないのですが、店舗などで、SIMを買うときに「Unlockingの端末を持っているか?」といった質問をされます。今週は、イベントの取材で米国にいるため、事前にSIMロックフリーにしておき、米国で使って見ることにしました。

 今回は、ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia Z」をSIMロックフリーにしてみました。SIMロックフリー化の作業は簡単なもので、店舗に持ち込み、ちょっとした設定をして、再起動すれば終了です。

 SIMロックフリーにしたとき、ドコモ以外のSIMが利用できるようになるのですが、それ以外に何が変化するのでしょうか?

 例えば、ドコモのスマートフォンでは、テザリング時に強制的にspモードのアクセスポイントを使うようにカスタマイズされることが知られています。このため、ドコモの回線を使うMVNOのSIMを装着して、スマートフォン自体でインターネットアクセスを行うことは可能なのですが、テザリングを行うことができません。

 SIMロックフリーにしても、ドコモのSIMを装着している限り、この点は、変わりがないようです。つまり、テザリング時にspモードを強制的に使うかどうかは、SIMロックフリーかどうかには関係ないようです。実際に、ドコモ回線を使うMVNOであるhi-hoのデータ通信サービスのSIMを装着してみました。インターネットアクセスは問題なく、LTEも利用できました。しかし、テザリングにすると、アクセスポイント設定が無視されて、利用することができませんでした。

 次に、日本国内でローミング利用が可能な海外の事業者のSIMを入れると、これを認識してローミング状態となりました。少なくとも、SIMロックフリーは成功しているようです。