ダンナに見せてもらってハマったパズルゲーム…
ダンナから「ちょっと……」と呼ばれた。
何か大事な話があるかと思いきや、スマホの画面を見せられて「このパズルゲームが」と言う。「この赤いブロックを、右の空いたところから出さなきゃいけないんだけど、どう見たって出せそうにないでしょ」と。
見たところ、「Beginner」の「3面」、つまり始めたばかりだと思われる。「1面と2面は、何とか解いたんだよ。でもね、この3面が解けないの」。
どう見たってスペースに空きがほとんどない。筆者も、どうやって出すんだと思った。
「なら、貸してごらんよ。ちょっとやってみる」と引き受けた筆者。あれこれとブロックをスライドし始めた。ブロックは、長い辺の方向にしかスライドできない。とにかく狭いスペースをあっちへ移して、こっちへ移して、みたいな感じでやっていくと……。
なんとなく、赤いブロックから右の空いたところへと道が開けたではないか。「ねえねえ、ほら、道が開けたよ」と言うと、「どうやってやったん?」と返事するダンナ。「うーん…(説明できない)」。
「とりあえず、あちこち動かしたみた」としか言いようがないのだが、「道が開けた」ときの快感がすごい。「ドゥーーーーン」という効果音も相まって、苦労を重ねただけに、なかなか爽快である。
そして、すぐに次のパズルがやってくる。またこれも「解けそうにない」→「でもやっているうちに道が開ける」→「爽快感がすごい」の再現で、続けざまにいくつか問題を解いてしまった。
ふと視線を感じる。ダンナの視線だ。「ねえ、ボクのスマホ返してよ」。
「ああ、ごめんごめん。自分のスマホにインストールして楽しむから」。